3千億円の高校改革基金、初採択は富山と静岡の6校 理数系など強化

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 文部科学省は15日、公立高校の改革を進めるためにつくった約3千億円の基金の使い先として、富山県と静岡県の6校を初の採択校に選んだ。理数系人材や専門人材の育成などに向けて地域を引っ張る拠点校となるため、6校には2028年度までの3年間で最大計85.5億円が渡される。

 国は公立高校改革の一環として、①理数系人材の育成、②高度な技能を備えたエッセンシャルワーカーの育成、③遠隔授業を活用した学習など――を提供する学校に対し、今年度から3年間、「高校教育改革促進基金」からお金を出して支援する。

 規模は計2950億円で、2025年度補正予算で創設された。都道府県が高校改革の計画を作り、拠点校候補を四つまで申請。審査を経て採択される。申請は締め切られ、6月に全都道府県の採択結果が出そろう予定だ。

 今回選ばれたのは、富山県の魚津と小杉、静岡県の浜松工業、沼津東、静岡中央、焼津水産の各高校。1校あたり9億~22億円が渡される。富山県は4校申請したが、2校は審査での説明が不十分として不採択になった。再申請は可能という。

 使い道として、学科やコースの再編、高度な実験機器の整備、大学や地域と連携した外部人材の登用などが想定され、その人件費や設備・施設の整備費などに充てられる見込みだ。

 採択校は地域の拠点校という位置づけ。都道府県は、拠点校の取り組みを地域に広げる必要がある。その資金として、国は交付金を2027年度予算に計上したい考えだ。

=朝日新聞デジタル版2026年05月15日掲載

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