【特集】県人口200万人割り込むおそれも 対応は《新潟県知事選 候補に聞く①》

【特集】県人口200万人割り込むおそれも 対応は《新潟県知事選 候補に聞く①》

人口減少や産業の担い手不足、また再稼働した柏崎刈羽原発など。県が直面する課題に各候補がどのように向き合うのかシリーズでお伝えします。

■現職と新人2人が立候補

立候補しているのは届け出順に現職の花角英世さん、元県議で新人の土田竜吾さん、元五泉市議で新人の安中聡さん。いずれも無所属での出馬です。

14日、告示日の第一声で各候補が触れたのは「県の人口」について。

(花角候補)

「就職のタイミングで若い世代が県外に流出しています。働きたいところがなかったから。答えが出ています」

(土田候補)

「賃金を上げていく。これが1番大事。人口減少を止めるために1番大事。首都圏との賃金格差を是正していく」

(安中候補)

「ずっと安心して住んでもらえるために柏崎刈羽原発は廃止しなきゃいけないんです」

■人口減少にどう向き合う?

1998年に人口249万人だった新潟県。このときをピークにおととしは210万人に。県の「人口ビジョン」によると、数年のうちに200万人を割り込み2100年ごろには100万人程度となる見こみです。

不安はまちの人からも。

(30代)

「若者が出ていくのを止めていただければ」

(60代)

「打開策が出ていない」

(20歳)

「人口減少をどうにかしてほしい」

花角候補は、仕事と育児・介護を両立しやすい環境を整備し、「子育てに優しい新潟県」を目指すとしています。

(花角候補)

「こむすび定期、こむすび住宅ということで、経済的支援を進めています。結婚については県のマッチングのシステムを使い勝手の良いものに改良も加えながら、今年度からは若い世代が無料で登録もできるようにするという、結婚、妊娠、出産、子育ての各段階に応じたサポートを進めてきております」

(土田候補)

「首都圏との賃金格差を是正していかなければ特に若年層の県外流出というところの歯止めにはなかなかなり辛い。賃上げの原資となる利益をしっかり確保してもらうため、企業の取引の間でも価格転嫁の取り組みをサポートしながら格差の是正に全力をあげたい」

また、移住の魅力をアピールする動画をSNSで展開し、「インフルエンサーの発信力も活用したい」としました。

安中候補は、県外で経験を積んだうえで「新潟に戻る人や移住する人の支援拠点を作りたい」としています。

(安中候補)

「若いうちは世の中をよく見て勉強してもらい、最終的に新潟に戻ってきてもらうほうが新潟県の発展のためになる。お金がかからないかたちで、全国の各県にひとつは、移住や新潟に興味がある方が相談に来られるところを整備できれば、全国から新潟県に注目が集まることもあるのではないか」

■農業政策は

また「食」を支える農業政策も争点のひとつ。肥料の価格高騰や夏の猛暑への対応など、農業で働く人が厳しい状況のいま、できることは。

花角候補が強調するのは園芸振興。1年に複数回収穫できることで“1億円プレーヤー”も生まれたといいます。

(花角候補)

「1億円を超える売り上げを持つ産地が着実に増えていますし、1億円を超える収入のある農業者も増えてきています。先頭を走る人に頑張ってもらうと全体が上がる。トップランナーを育てることにいま注力しています」

土田候補が訴えるのは農家の所得確保と環境保全型農業の促進。設備投資も全面的に支援したいといいます。

(土田候補)

「無農薬・有機栽培をやられている皆さんの経営を見ると、固定費用(農薬や肥料)がかからず、価格差が縮まっている。物価高でも安定して農業経営を続けられる体制を作る意味でも、環境保全型農業は注目しなければいけない」

安中候補は人手不足の農家に、効率化を図れる農業機械の確保を支援したいと話します。

(安中候補)

「労働力が足りない、赤字でやっているという方の支援を継続しなければいけない。稼げる農業をしたいと、積極的に打って出たい方は販路拡大のための支援やブランド化のお手伝い をさていただく」

◆リフレッシュの方法は?

声を枯らし訴え続ける候補者たち。リフレッシュの方法も聞きました。

(花角候補)

「ルーティンや自分のマインドを整えていくための手順みたいなもの?ないです(笑)。自分の精神状態をコントロールする発想がないんですよね。そういう意味では能天気なのかも。しょうがないねっていう」

(土田候補)

「猫との戯れ。自分の中の癒しなので。休んで寝ているところに近くに座っていると、膝の上にきたりする。僕も仕事しながら膝の上にのっている猫をなでなでしながら勝手に癒されている」

(安中候補)

「座禅を組んだりします。お寺で修行したことがございますので。もうひとつはドライブ。いろんな風景や人の流れを見たりとかしていると、思っていたことや考えが整理されてきて、気分が良くなる」

県の課題をめぐり続く舌戦。投開票は5月31日です。

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