福岡県那珂川市の福岡女子商業高校で18日、およそ1か月半ぶりに食堂の営業が再開されました。採算がとれないとして事業者が撤退した後を引き受けたのは、地元企業でした。

■森野里奈記者
「きょうから再開した食堂では、皆さん、弁当やカレーなど温かい食事を楽しんでいます。」
那珂川市の福岡女子商業高校では、食堂が営業を再開し、久しぶりに生徒たちでにぎわいました。
福岡女子商業高校の食堂は、一日およそ50人の生徒や教員が利用していましたが、ことし3月末、採算がとれないとして事業者が撤退しました。
このため、およそ1か月半の間、生徒たちはコンビニエンスストアで昼食を購入したり、弁当を持参したりしていたといいます。
■生徒
「きのうまでは、お弁当を作って持ってきていました。」
「(コンビニだと)800円くらいかかります。だからありがたいです。」
福岡県内では高校の食堂が減少しています。県立高校のケースでは、2019年には95校のうち91校にあった食堂が、ことし4月の時点では12校減って79校となりました。
食堂を運営する事業者の数も、経営難などを理由に7年前から4社減少し、現在37社です。

そうした中で、福岡女子商業高校の食堂事業に参入したのは、健康食品や化粧品の製造・販売を手がける「愛しとーと」です。
同じ那珂川市に本社を構える「愛しとーと」は「子どもたちの弁当を毎日作る保護者の手伝いができたら」と赤字覚悟で食堂事業に参入したといいます。
■愛しとーと・岩本初恵 代表
「材料費も上がっていて採算がとれないことは分かっていますが、那珂川市で困ったことがあれば、何かしら役に立っていくことも企業の一つの役目かなと思っています。」

生徒が購入しやすい価格にするため、ほとんどのメニューが1食500円以内です。
また、「愛しとーと」の社員食堂で使う野菜などをまとめて仕入れることで、少しでも材料費を安く抑えるなど、工夫しているといいます。
生徒たちの評判も上々です。
■生徒
「寂しかったから、久しぶりに学食ができてよかったです。」
「めちゃくちゃ、うまいです。きれいで、見た目からおいしい。」
さらに、より多くの生徒のニーズに応えられるよう、食堂の営業時間は午前10時から午後3時までを予定しています。
■福岡女子商業高校・緒方泰士 校長
「部活動の前や、放課後に活動する生徒が結構多いのですが、部活動だけでなく勉強するために残る生徒もいて、食堂がない期間はカップラーメンを食べていた生徒もいました。一番、今、体も動かすでしょうし、勉強するのにエネルギーが必要だと思うので、栄養のあるものをしっかり食堂で食べることができるのは、本当によかったと思います。」
「愛しとーと」では今後、ラーメンやうどんなどのメニューを増やし、生徒たちがより満足できる食堂を目指していくとしています。
