現地時間5月15日、ニュージーランド北島、ラグランを舞台としたCT第4戦『Corona Cero New Zealand Pro』が開幕!
初日は3-4ftレンジのクリーンなコンディションで45分のマンオンマンのヒートが同時に進行するオーバーラッピングヒートを利用してウィメンズのR1から始まり、メンズR1、メンズR2の順で進行。
波数が少なくなったため、メンズR2は途中から通常のマンオンマンヒートに変わり、16ヒート中の8ヒートが終了した。
ニュージーランド・サーフィンの歴史に残る1日
PHOTO: © WSL/Ed Sloane
ニュージーランドでのCT開催は過去にタラナキでウィメンズのみ2010年から2013年の間に行われたことがあるが、メンズは初。
今回はニュージーランド政府が打ち出した総額4,000万ドルの支援策「イベント誘致パッケージ(Events Attraction Package)」の対象としてニュージーランドが世界に誇る長いレフトのポイントブレイク、ラグランの中でも最もメジャーなマヌベイが会場となった。
波のクオリティは高いものの、隣の国、オーストラリアに比べてコンペ重視ではないサーファーが多いニュージーランドだが、世界トップのサーファーを観戦に子供から大人まで多くの人が集まり、ニュージーランド・サーフィンの歴史に残る1日になった。
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残念ながらニュージーランドの3名のワイルドカード、ビリー・ステアマンド、アラニ・モース、トム・バトランドは全てR1で姿を消したが、それぞれの誇りを胸にまた明日からこの国のサーフィンの歴史を作り続けることだろう。
「この大会に出ている相手なら誰が来ても大きな壁になるのは当然さ。今週は周囲からの愛を感じていたよ。もちろん、結果を出したかったし、自分ならできると信じていた。残念ながら、最後は母なる自然が味方してくれなかった。でも、晴れやかな気分。幸せで健康だよ。友人や家族がいて、多くの愛とサポートに囲まれている。これからはリラックスして試合を楽しみつつ、子供たちに何かを還元したり、純粋にこのイベントを楽しんだりしたいと思うよ」
ビリー・ステアマンド
(ビリー・ステアマンド)
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(アラニ・モース)
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(トム・バトランド)
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「ステフ、ベティルー、アナットと一緒にラインナップに並べたことは、本当に光栄だったわ。正直、これ以上に特別なことは思いつかない。ニュージーランドの国旗を背負って誇りを持って代表を務められたことは、私にとって本当に特別な意味がある。サーフィンが大好き。この場にいられるだけで最高にワクワクしたわ。なんて素晴らしいチャンスなんだろう。胸がいっぱいよ。ここのコミュニティは素晴らしい。ラグランからも、そしてニュージーランド全体からも、驚くほどのサポートを感じる。その応援がどれほど私の力になったか、言葉では説明できないほどよ。この成功は私だけのものではなく、みんなのもの。この道のりと経験をみんなと共有できるのは、最高ね。ビーチのみんなが応援してくれていて、まるで一緒に海に入って戦ってくれているように感じたわ。世界で一番素敵なこと。おそらく私の人生で最高の経験の一つになったわ」
アラニ・モース
なお、スナッパーロックスで2位になった日本のコナー・オレアリーは、インドネシアの和井田理央に敗退。
シーズン2度目の17位でフィニッシュしている。
(アップダウンが大きい今シーズンのコナー)
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(コナーを倒したリオ)
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2大会連続で夢のカードが実現
(今シーズン初のR2進出を果たしたセス)
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まず、メンズサイドの結果をお伝えするとR1ではルーク・トンプソン(RSA)、モーガン・シビリック(AUS)、イーライ・ハンネマン(HAW)、セス・モニーツ(HAW)がラウンドアップ。
セスは今シーズン初のR2進出となり、同じポリネシア人であることを誇りに思うと話していた。
R2では2大会連続でイエロージャージを着ているガブリエル・メディナ(BRA)とフィリッペ・トレド(BRA)が共にトータル15ポイント以上を出して圧勝。
R3では「Heat of the Day」となった第3戦のスナッパーロックスに続き、2大会連続で夢のカードが実現することになった。
最初にラウンドアップを決めたギャビーはイーライと対戦。
単調になりやすかったバックサイドとは対照的にフロントサイドのアドバンテージを活かし、エアーリバースを中心にスコアを伸ばしていた。
ニュージーランドでもギャビーの人気は凄く、ヒート終了後はキッズ達からサイン攻めにあっていた。
「これほど多くの人が集まってくれるのは、サーフィン界にとって本当に素晴らしいことだね。大勢の人に囲まれて、自分の名前を叫んでもらえるのは最高の気分だよ。子供たちはこの世界で最高の存在だと思う。彼らはとても純粋。理屈抜きで、ただ好きだから応援してくれるんだ。その気持ちは本物だよね。ここには滅多に来られないから特別なことだと分かっているし、彼らに愛を返せるのは嬉しい。今日、ここでみんなが喜んでいる姿を見られて最高。ニュージーランドに来られて光栄だよ。ここに来るのは2回目だけど、皆のサポートを感じられて良い気分さ。沢山の波に乗るため、とにかく動き回るようにしていたんだ。レフトの波はいつだって楽しい。今日サーフィンができて最高だよ」
(大人気のギャビー)
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(サイン攻めに笑顔で対応するギャビー)
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ギャビーの次のヒートでジョアオ・チアンカとのブラジリアン対決に勝ったフィリッペは誰よりもスピードがあるバックサイドで8.83のハイエストスコアを出し、ヒートの大半でジョアンをコンビネーションスコアに追い込んでいた。
このヒート勝利でランキングも10位からライブランキングでは8位まで上昇したが、負けたジョアオは24位から26位に下落。
今年はミッドシーズンカットがないが、新フォーマットによってローシードの選手とトップシードの選手との差が明暗を分けている。
「ジョアオとは大親友なんだ。今は自分もリオに住んでいるから、オフシーズンもずっと一緒にサーフィンをしてきたよ。ツアーにブラジリアンがこれだけ多くいれば、こういうことも起こるし、それはオーストラリアや他の国でも同じこと。どうしても友達と対戦することになるんだ。そこはしっかり気持ちを切り替えなきゃいけない。このヒートでは『Modern 2』という違うボードを選んだ。シェイパーのマルシが数年かけて取り組んで、一緒に作り上げたモデルなんだ。ボードの感触は本当に素晴らしいよ。あの波は最後まで張ってくれた。あれこそが僕らの求めているラグランの波だね」
(ヒートに向かうフィリッペ)
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この日のラグランはイベント前のパーフェクトな波と比べると平均的であるが、それでも夢のような波であることは変わりない。
今日のようなサイズ感であれば、日本の中級者レベルのサーファーでも十分に対応できるので、トリップの行き先候補として考えてみては?
その他、R3ではグリフィン、クロスビーのコラピント兄弟のカードも実現。
マーガレットリバー戦では弟のクロスビーが勝っていた。
最終ヒートでは今シーズン限りでの引退を表明しているアレホ・ムニーツ(BRA)がジョージ・ピター(AUS)を倒してシーズン2度目のR3進出を決めている。
(グリフィンとコーチのトム・ウィタカー)
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(弟のクロスビー)
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(GPを倒したアレホ)
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ゴールデンルーキーが初のヒート勝利
(ティヤ・ゼブラウスキ)
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2025/2026シーズンのCSを史上最年少の15歳で制してCT入りを果たしたフランスのティヤ・ゼブラウスキが、ナディア・エロスタルベ(EUK)を倒して4戦目にして初のR2進出を果たした。
それも16.34を出したカリッサ・ムーア(HAW)の次に高い14.60とスコアも伸ばしての勝利だった。
「遂に第1ラウンドを突破できたわ。いつも負けてばかりだった。ようやくインタビューを受けられて最高の気分よ。レオからは、CSよりもずっとハードだと言われてきた。他のサーファーやジャッジ、そしてサーフィンそのものを取り巻く雰囲気やバイブスが、CSとは全く別物なの。最初の3大会は、その雰囲気に慣れようとしたけど、いくつかミスをしたわ。今はただ学んでいる最中。そうやって成長していくものだと思っている。最初は少し大変だったけど、ようやくエンジンがかかってきたと思う。このまま突き進みたいわ」
次のR2ではキャロライン・マークス(USA)と対戦する。
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(初日のハイエストを揃えたカリッサ)
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(ホームで優勝したステフも次に繋げる)
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その他、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)、エリン・ブルックス(CAN)、タイラー・ライト(AUS)、アリッサ・スペンサー(USA)、ステファニー・ギルモア(AUS)、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)がR2進出。
ネクストコールは現地時間5月16日の7時30分(日本時間同日4時30分)で30分後に開始予定。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
Corona Cero New Zealand Pro Presented by Bonsoy Men’s Round One Results
HEAT 1: Luke Thompson (RSA) 12.50 DEF. Tom Butland (NZL) 10.10
HEAT 2: Morgan Cibilic (AUS) 14.50 DEF. Billy Stairmand (NZL) 12.97
HEAT 3: Eli Hanneman (HAW) 13.50 DEF. Oscar Berry (AUS) 13.33
HEAT 4: Seth Moniz (HAW) 12.10 DEF. Ramzi Boukhiam (MAR) 11.40
Corona Cero New Zealand Pro Presented by Bonsoy Women’s Round One Results
HEAT 1: Vahine Fierro (FRA) 12.60 DEF. Sally Fitzgibbons (AUS) 10.60
HEAT 2: Erin Brooks (CAN) 14.20 DEF. Yolanda Hopkins (POR) 11.30
HEAT 3: Tyler Wright (AUS) 12.50 DEF. Francisca Veselko (POR) 10.27
HEAT 4: Carissa Moore (HAW) 16.34 DEF. Bella Kenworthy (USA) 12.43
HEAT 5: Alyssa Spencer (USA) 14.10 DEF. Brisa Hennessy (CRC) 11.74
HEAT 6: Tya Zebrowski (FRA) 14.60 DEF. Nadia Erostarbe (ESP) 10.73
HEAT 7: Stephanie Gilmore (AUS) 12.80 DEF. Anat Lelior (ISR) 5.87
HEAT 8: Bettylou Sakura Johnson (HAW) 14.16 DEF. Alani Morse (NZL) 8.30
Corona Cero New Zealand Pro Presented by Bonsoy Men’s Round Two Results [Heats 1-8]
HEAT 1: Crosby Colapinto (USA) 10.70 DEF. Jordy Smith (RSA) 9.40
HEAT 2: Griffin Colapinto (USA) 14.17 DEF. Alan Cleland (MEX) 10.50
HEAT 3: Gabriel Medina (BRA) 15.20 DEF. Eli Hanneman (HAW) 10.06
HEAT 4: Filipe Toledo (BRA) 15.66 DEF. Joao Chianca (BRA) 10.84
HEAT 5: Liam O’Brien (AUS) 11.97 DEF. Jake Marshall (USA) 11.46
HEAT 6: Morgan Cibilic (AUS) 14.33 DEF. Ethan Ewing (AUS) 10.00
HEAT 7: Rio Waida (INA) 15.20 DEF. Connor O’Leary (JPN) 13.44
HEAT 8: Alejo Muniz (BRA) 15.50 DEF. George Pittar (AUS) 14.84
Corona Cero New Zealand Pro Presented by Bonsoy Men’s Round Two Remaining Matchups [Heats 9 -16]
HEAT 9: Yago Dora (BRA) vs. Luke Thompson (RSA)
HEAT 10: Barron Mamiya (HAW) vs. Marco Mignot (FRA)
HEAT 11: Samuel Pupo (BRA) vs. Cole Houshmand (USA)
HEAT 12: Leonardo Fioravanti (ITA) vs. Mateus Herdy (BRA)
HEAT 13: Italo Ferreira (BRA) vs. Seth Moniz (HAW)
HEAT 14: Kanoa Igarashi (JPN) vs. Joel Vaughan (AUS)
HEAT 15: Jack Robinson (AUS) vs. Kauli Vaast (FRA)
HEAT 16: Miguel Pupo (BRA) vs. Callum Robson (AUS)
Corona Cero New Zealand Pro Presented by Bonsoy Women’s Round Two Matchups
HEAT 1: Gabriela Bryan (HAW) vs. Erin Brooks (CAN)
HEAT 2: Caitlin Simmers (USA) vs. Alyssa Spencer (USA)
HEAT 3: Luana Silva (BRA) vs. Tyler Wright (AUS)
HEAT 4: Sawyer Lindblad (USA) vs. Stephanie Gilmore (AUS)
HEAT 5: Molly Picklum (AUS) vs. Vahine Fierro (FRA)
HEAT 6: Isabella Nichols (AUS) vs. Bettylou Sakura Johnson (HAW)
HEAT 7: Lakey Peterson (USA) vs. Carissa Moore (HAW)
HEAT 8: Caroline Marks (USA) vs. Tya Zebrowski (FRA)
(黒本人志)
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