従兄が遺した、50年前のバンクーバーの風景

このところ、折に触れて、若かりし頃にスナップで撮影していたクルマの写真を掲載して、好評をいただいているが、今回は、私の従兄の笹本眞太郎氏が撮影した、50年前のカナダ、バンクーバーの街角のクルマ達を紹介したいと思う。

幼い頃から、鉄道が大好きという共通の趣味を持っていた私と彼の2人は、よく連れだって、撮影旅行で全国各地を回ったりしていたが、免許を取得してからは、クルマにものめりこみ、夜な夜な、環八などにある中古車屋さん巡りをして、「あれが欲しい、これが欲しい」などと際限なく盛り上がっていた。

50年前のカナダ・バンクーバーで故・笹本眞太郎氏が撮影した街角のクルマたち。50年前のカナダ・バンクーバーで故・笹本眞太郎氏が撮影した街角のクルマたち。    笹本眞太郎

今となっては、懐かしく思い出す昔話の一コマであるが、その彼が、残念ながら一昨年に亡くなってしまったのである。あえて、口に出さなくても気持ちがわかりあえるような、共通の思いを持つ人を失った悲しみは大きかったが、ふと、彼が残した膨大な鉄道写真のことが気になった。

遺族に聞くと、本人はどこかに発表するような気持ちは全くなかった、ということだが、それでは、あまりに惜しいので、私がネガを預かり、整理して、専門誌の出版社に預けよう、ということになった。

そんな訳で、この1年ほどはコツコツと写真整理を行っているのだが、先日、カナダのバンクーバーの街角のスナップ写真が突然出てきた。たまたま、モノクロ写真であったが、当時の様子をよく描きだしているので、ぜひ、読者の皆さんとも共有したいと思う。

ネガの本数は2本。1977年ごろのバンクーバーの市内で、恐らく数時間の間に撮影したものだと思われる。僅かの時間で、こんなバラエティに富んだクルマが見られたのは、驚きでしかない。

まずはお決まりのブリテッシュ・スポ―ツから。元気よく走ってきたトライアンフ・スピットファイア。

大きなバンパーガードが付いた最後期の1500と思われる。使い込まれて、ホコリまみれの姿も雰囲気だ。

トライアンフ・スピットファイアトライアンフ・スピットファイア    笹本眞太郎トライアンフTR3

こちらは兄貴分のトライアンフTR3。

やや寒い季節なのか、しっかりと幌を上げ、サイドスクリーンもきちんと取り付け、雨対策も万全だ。

トライアンフTR3トライアンフTR3    笹本眞太郎トライアンフTR6

トライアンフTRシリーズのオープン最終型TR6も快走している。こちらも幌をしっかりと上げている。

TR6は生産されたほとんどが、北米大陸に輸出されていた。

トライアンフTR6トライアンフTR6    笹本眞太郎

パーキングに停まっていたオースチン・ヒーレー100-4。当時、すでに20年近く経っているのに程度が良さそうなクルマ。

片方だけカバーの外れたシビエのフォグランプは、なぜか角形。

オースチン・ヒーレー100-4オースチン・ヒーレー100-4    笹本眞太郎

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