Terra Drone株式会社(以下、テラドローン)は、カナダ全土でエンタープライズ向けロボティクスソリューションを提供するRemote Robotic Systems(以下、RRS)と、屋内点検ドローン「Terra Xross 1」に関する販売代理店契約を締結した。

この戦略的パートナーシップを通じて、両社はカナダ市場における「Terra Xross 1」の販売拡大を進め、屋内産業点検分野における高度なニーズの高まりに対応していく方針だ。

GPSなし環境でも安定飛行——「Terra Xross 1」の特徴

「Terra Xross 1」は、屋内および閉鎖空間における点検を革新するために設計されたドローンだ。LiDARとビジュアルセンサーの両方を搭載することで、GPSが利用できない過酷な屋内環境でも安定した飛行性能を実現している。

作業員を危険エリアに立ち入らせないことで安全性を高めるだけでなく、従来の人手による点検手法と比べて作業効率およびコストパフォーマンスを大幅に向上させる点が特徴だ。また、従来のソリューションと比べて導入コストを大幅に抑えており、不安定な飛行性能や高価格への懸念から導入に慎重だった幅広い顧客層にも対応できる。

本システムは、産業分野のオペレーターからの継続的なフィードバックと実際の現場での導入実績をもとに開発されており、信頼性・使いやすさ・性能の向上に重点を置いている。

カナダ業界大手RRSとの提携——鉱業・エネルギー・公共安全分野をカバー

RRSは2017年からロボティクスの導入・運用支援において確かな実績を有し、鉱業、エネルギー、公共安全分野で豊富な経験を蓄積してきた企業だ。オンタリオ州、アルバータ州、ブリティッシュコロンビア州に戦略的拠点を構え、重要インフラ、石油・ガス、緊急対応分野を中心に多様な顧客へエンタープライズ向けソリューションを提供してきた実績を持つ。

カナダの産業構造は、アルバータ州のオイルサンドからオンタリオ州およびケベック州の深部鉱山に至るまで、広大かつ遠隔地でのオペレーションが特徴だ。鉱山坑道、水力発電所のタービンホール、石油精製施設内の区画など、複雑な屋内環境を航行できる堅牢なプラットフォームへのニーズが急速に高まっており、「Terra Xross 1」はこうした需要に応えるものとして期待されている。

本契約のもと、両社は全国規模のサービスネットワークを活用し、より充実した顧客サポートを提供していく。テラドローンの先進的なセンサー技術と、RRSの深い技術知見および複数州にまたがる事業基盤を組み合わせることで、カナダ全土における産業点検および公共安全分野の新たな基準を打ち立てることが期待される。

テラドローンCEOの徳重徹氏は「カナダ市場では、石油・ガス、鉱業、発電分野において、安全性・アクセス性・運用効率が極めて重要であり、実践的な屋内点検ソリューションへの強い需要が存在している。テラドローンの技術とRRSの高いエンジニアリング力および現場実行力を組み合わせることで、『Terra Xross 1』はカナダ全土で効果的に展開され、各組織が確かな投資対効果を見込みながら点検業務を拡大していけると確信している」とコメントした。

RRS産業部門責任者のLaurent Cataye氏は「市場からの反応は非常に良好であり、このソリューションが産業界にもたらす価値を改めて裏付けるものとなっている。今後もテラドローンとともにこの勢いをさらに加速させていけることを楽しみにしている」と述べた。

なお、テラドローンは測量、点検、農業、運航管理の分野で累計3000件以上の実績を誇り、Drone Industry Insightsが発表する「ドローンサービス企業 世界ランキング」で2019年以降連続でトップ2にランクインし、2024年は世界1位を獲得している。

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