海外のスーパーマーケットの魚売り場は、まさに自然の博物館のようなワクワクが詰まっています。
こんにちは!リコです。
先日、ニュージーランド(以下、NZ)のスーパーを訪れたのですが、入り口を入った瞬間に日本との「文化の差」に度肝を抜かれてしまいました。
入り口で子供を笑顔にする魔法のバスケット
まず驚いたのは、入店してすぐの場所に置かれた緑色の大きな看板です。
そこには「Free fruit for kids(子供向けの無料フルーツ)」と書かれ、リンゴやバナナがカゴに山盛りになっていました。
買い物をしている間、子供たちが新鮮な果物を自由に食べていいという仕組みです。
これって、家族でのお出かけを応援する最高のホスピタリティだと思いませんか。
釣りをはじめたばかりの方が、お子さんと一緒に堤防へ行く時も「退屈させない工夫」が大切ですよね。
NZのスーパーが子供を温かく迎え入れる姿勢を見て、釣りの現場でも「子供が飽きないための準備」が楽しさの鍵になるのだと改めて気づかされました。
お腹を満たした子供たちが静かに果物をかじっている間に、大人はじっくりと魚を選べる。
この「心の余裕」が、実はいい魚を見極めるためにも、そして安全な釣りを楽しむためにも不可欠な要素なのです。
キングサーモンの輝きから知る「脂ののり」の正体
鮮魚コーナーへ足を進めると、真っ先に目に飛び込んできたのは、目が覚めるようなオレンジ色の「キングサーモン(Hāmana)」です。
NZは世界でも有数のキングサーモン養殖国として知られています。
パック詰めされた切り身(フィレット)を見ると、どれも身が厚く、白い脂肪の筋が綺麗に入っていました。
ここで、堤防での釣りに活かせる視点を見つけました。それは、魚の「コンディション」を見極める力です。
NZのキングサーモンは、冷たくて酸素濃度が高い海域で育てられるため、驚くほど脂がのっています。
たとえば、私たちが堤防で狙うアジやサバも、生息している場所の潮流や餌の豊富さで身の質が全く変わります。
スーパーで「最高級のサーモン」の身質をじっくり観察しておくことで、自分が釣った魚が今どんな状態なのかを判断する「目」が養われるのです。
「このサーモンみたいに身に張りがあるから、今の時期の魚は美味しいはずだ」という確信は、釣りのモチベーションを大きく引き上げてくれます。
底物たちの素顔から探る「棚」の重要性
次に注目したのは、日本でも馴染み深い「スナッパー(Tāmure)」や「ガーナード(Kumu kumu)」です。
スナッパーは日本で言う「マダイ」の仲間、ガーナードは「ホウボウ」の仲間です。
これらはどれも「底物(海底付近に生息する魚)」と呼ばれる種類です。
パックに入ったガーナードの身は、透き通るような白身で非常に美しいものでした。
ホウボウの仲間は、大きな胸ビレを使って海底を歩くように移動し、砂の中に隠れたエビやカニを探して食べます。
スーパーで売られている魚のラインナップを見るだけで、その海域の海底がいかに豊かであるかが分かります。
釣りをはじめたばかりの方が堤防で苦戦する原因の多くは、「魚がいる高さ(棚)」が合っていないことにあります。
こうした底物たちがスーパーの主力商品であるということは、足元の海底付近には必ずドラマが待っているという証拠です。
「今日は底を重点的に狙ってみよう」という作戦は、こうした市場の観察からもヒントを得ることができるのです。
未知の魚「タラキヒ」が教えてくれる多様性の魅力
さらに、日本ではあまり見かけない「タラキヒ(Tarakihi)」という魚も並んでいました。
これはNZやオーストラリア近海に生息する魚で、現地では非常にポピュラーな食材です。
白身でクセがなく、ムニエルやフィッシュアンドチップスによく使われます。
こうした「その土地ならではの魚」に出会うと、海の中の多様性に感動します。
堤防で釣りをしていると、名前も知らない小さな魚が釣れることがあります。
そんな時、「外道(目的以外の魚)」として捨ててしまうのではなく、その魚がどんな名前で、どんな特徴があるのかを調べてみてください。
NZのスーパーのように、多種多様な魚が価値あるものとして並んでいる光景を知ると、自分が釣り上げた一匹への愛着がさらに深まります。
知らない魚との出会いこそ、釣りの醍醐味であり、新しい発見の連続なのです。
NZの鮮魚コーナーはこちらの動画でも紹介しています。
NZの資源管理から学ぶ「未来の釣り場」
NZの魚売り場を語る上で欠かせないのが、厳しい資源管理の背景です。
NZでは「QMS(個別割当方式)」というシステムが導入されており、魚種ごとに獲っていい量が厳密に決まっています。
スーパーに並ぶ魚たちは、すべてこのルールを守って届けられた「持続可能な恵み」なのです。
これは、私たちが楽しむ堤防釣りにも深く関わっています。
「小さい魚は海に帰す(リリース)」「必要以上に持ち帰らない」というルールは、誰かに強制されるものではなく、自分たちの遊び場を守るための誇り高い行動です。
NZのスーパーにこれほど豊かな魚が並び続けているのは、国全体で海を大切にしているからに他なりません。
私たちがこれからも家族で楽しく竿を出せる環境を守るために、遠い南半球のスーパーが教えてくれる教訓はとても大きなものでした。
ここだけは押さえよう
海外のスーパー巡りは、単なる買い物ではなく「海を知るためのフィールドワーク」です。
そこで得た知識を、ぜひ次の釣行に活かしてみませんか。
子供が楽しめる環境作りは「心の余裕」を生み、安全に直結する魚の切り身の色や質感を知ることで、釣果のコンディションを見極める力がつく底物のラインナップを確認し、釣り場での「棚」の設定に活かす未知の魚に興味を持つことで、海全体の豊かさを実感する資源管理の重要性を知り、一匹の命を大切にする姿勢を持つ
スーパーの鮮魚コーナーを「未来の釣り場をシミュレーションする場所」として見ると、いつもの買い物が何倍も楽しくなります。
NZの子供たちがリンゴを片手に魚を眺めるように、私たちも好奇心を持って海に向き合いたいものですね。
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次回も、日常がちょっと豊かになる釣りのヒントをお届けしますので、お楽しみに!
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出典・外部リンク
[New Zealand Ministry for Primary Industries, 2024] https://www.mpi.govt.nz/fishing-aquaculture/
