島根県松江市。日本有数の和菓子処としても高名な街として今日に至る大きな理由の一つとして、「不昧公好み」といわれる和菓子の存在があります。
松平藩主であり、茶道の不昧流の生みの親である松平不昧公がお茶席に相応しいとして愛した銘菓。
有難い個包装
そのなかの一つに「若草」という、よもぎを使用していたお菓子があるのですが、古来より高い品質のよもぎが収穫される松江市ならではの名品が他にも沢山!
その中から今回は、創業昭和25年の「三英堂」さんの「よもぎ野」をご紹介。
よもぎ野
よもぎを混ぜ込んだ生地であんこを巻いた、一見するとロールケーキのような見た目のお菓子。しかし、焼き色がないことに気が付きませんか?
ひっくり返すようにしつつ、重力の力を借りてじっくり剥がすと綺麗に取り出せます
こちらはかるかん(鹿児島の名物としても有名ですね!)と申しまして、すりおろした山芋と、うるち米をベースとした粉と合わせて蒸し上げたお菓子。
一般的には厚みのあるかるかんを薄いロールケーキの生地のように仕立てていらっしゃるのですが、これがまた非常にしっとりとした口溶けなのです。
非常に粒立ちのはっきりとした粒餡にときめきました
また、蒸すことで生地の表面にひびが入ってしまうこともあるのですが、そうならないような加減といい配合は流石です。
澄んだよもぎの清涼感は、山肌をスッと撫でる春風のよう。苦味よりも清涼感に重心をおいていらっしゃるからか、山芋特有のこっくりとした風味も抜群!かるかんといえばこれですよ…。
厚切りにしたい!というよりは、この大きさ、厚みのものを4つ程一度に食べたい
また、立派な小豆が野に咲く花の蕾のような陰翳を醸し出しているのですが、この粒あんもまた瑞々しい!製造日より15日間のお日保ちとはにわかに信じられません。
小豆ひと粒ひと粒の断面が広いのです
舌先で転がしただけで双方はひとつに溶け合い、そこからふんわりとしたかるかんの気泡に潜んでいたよもぎが顔をだしはじめ、シャキッと心地よい小豆の皮の食感も添えられ、穏やかで優雅な余韻を残してスッと喉へと流れていきます。
かるかん粉や上用粉の配合や蒸し方により、ふかふかだったりもちもちといった食感が生まれるのですが、三英堂さんのかるかんは口馴染みの良いしっとり系♪
昨今はあんこが好きという20代~30代の方々も増えておりますし、季節限定ということも相まって、ぜひ積極的に手に取ってほしいところですね。
そこから往年の定番商品や松江の魅力に引き込まれていくと良いなぁ…なんて、コツコツと窓をノックする春雨に耳を傾けながら思うのです。
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柳谷ナオ
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<三英堂・寺町本店>
公式サイト(外部リンク)
島根県松江市寺町47
0852-31-0122
9時~17時30分
定休日 木曜
