シリーズ、「いまどきの冬」です。4回目は冬ならではの食事はもちろん、時間があればオーナーシェフが近くの見所を案内する、西和賀町の『秘境レストラン』です。
今、このシェフが調理する料理が評判です。西和賀町本屋敷。入り組んだ山道を進んだ先、2世帯しか住んでいない山懐に店はあります。縄文の谷 Kitchen 開(かい)。
2019年にプラス1で放送した西和賀町・限界集落の一軒家レストラン。オーナーシェフが愛する町のために、豪雪地帯の文化を守りながら伝統と創作を融合させたこだわりの料理を食べさせてくれる店でした。
現在、レストランは営業しているのでしょうか?豪雪地帯の西和賀町に行ってみると…「キッチン開」は、冬期休業中でした…
「開」のオーナーシェフの鈴木さんは…なんと!除雪車に乗っていました!
豪雪を伴う冬期間、レストランを休業して、除雪に従事していたのです。
それには、こんな想いがありました。
鈴木さん
「これは(免許や資格は)わざわざ取りました。この除雪の仕事ってどうしても朝早かったり、なかなか人員を確保するのにも今すごく大変になってきていて、自分が行き来できるところもそうだけども、住んでる人たちが、病気したけど雪で救急車いけなかったとか、そんな風な場所であってはいけないと思うので、とても大事な仕事 だと思ったので、やってみようかなと始めた」
レストランの営業はやっていませんが、除雪作業をしながら、今シーズン、こんなことを始めました。
鈴木さん
「これ?これー、やっと泊まれるようになりましたので」
Qオーベルジュ?
鈴木さん
「オーベルジュ…おこがましいんですが、そういう感じで営業を開始しております」
レストランをしている古民家のそばに、トレーラーハウスを使った宿泊棟が2棟。おしゃれじゃありませんか!中はウッデイな空間。ソファに、フカフカの2段ベッド。最大4人まで宿泊できます。手付かずの自然を身近に感じながら過ごせる施設です
鈴木さん
「冬が一番きれいだと私は思ってますんでね。神神しく見える見えるのは真冬の晴れた日ですね。ま、そんなのが感じられるというかね、うん」
浴室も覗いてみました。広々としたお風呂、そしてテラスも付いてるからゆったりと過ごせそうです。
この日、千葉県からお客さんがやってきました。西和賀にいる知り合いと「キッチン開」で食事を楽しむためとか。北国は初めてということで、西和賀の雪を楽しんでいました。
お客さん
「すごい静かで、空気がきれいで、天気がすごいコロコロ変わるんだけど、それが魅力的で、景色が変わるのが楽しいです。こうやって作れるところとかもすごい楽しい」
鈴木さんは、時間がある時 近くの見どころを案内することも。店のそばにある渓谷にお客さんを案内しました。
鈴木さん
「水が滲み出ているのが、凍ってきてつららなるんだね」
そこには、見事な氷の芸術がありました。
鈴木さん
「ちょっと落ちちゃいましたけどね。もっと大きかったけどね」
落ちる前の写真がこちら。見事ですよね。帰り道で、こんなものを発見しました。
鈴木さん
「ブナカノカっていうキノコ。匂い嗅いでみ。これマイタケの仲間なんだよ。たぶん食べさせられますよ(笑)」
今の季節、珍しいキノコ。食材として持ち帰ることにしました。西和賀の冬の風物詩のひとつ、凍み大根。この保存食も食材として使うことから、生産者のところへ仕入れに行きました。
「なかなか手かけれねでしまってよ。だんだん作る人いなくなってな」
定評のある小森さんの凍み大根、そして、フキノトウを使った「ばっけみそ」も少し分けてもらいました。オーベルジュ「キッチン開」の料理は、手に入った食材で変わるおまかせコース。地元食材の個性を生かした料理が並びます。
鈴木さん
「これはね、凍み大根とイルカ。(イルカを)凍み大根と合わせて食べるのが冬の食べ物でした」
お客さん
「(食べたリアクション)すごい、大根がこんなに変身するなんて」
散策の最中に採集したブナカノカ(ブナハリタケ)はすり流しに。
お客さん
「(食べて唸る 鈴:仕事する時は仕事します)」
西和賀の伝統文化と鈴木さんのアイデアあふれる創作が融合して。
お客さん
「味がほんとにおいしすぎます」
鈴木さん
「西和賀の真冬の晴れた朝が一番綺麗だと思うんでね、是非体験してもらいたいなと今思っていますね」
今どきの西和賀の冬がここにあります。
