能登半島地震から2年余り 「トイレカー」の導入進む 被災地の断水に対応 石川・津幡町 当時は仮設トイレで「懐中電灯照らし、用を足した」今後は「地域の防災力向上」に活用も

能登半島地震から2年余り 「トイレカー」の導入進む 被災地の断水に対応 石川・津幡町 当時は仮設トイレで「懐中電灯照らし、用を足した」今後は「地域の防災力向上」に活用も

能登半島地震で問題化「被災地のトイレ」

能登半島地震の際に大きな課題となったのが、被災地でのトイレの衛生問題。

災害時にどんな場所でも使用できる、移動式トイレの導入が、今、石川県内の自治体で進んでいる。

注目される「トイレカー」

◇津幡町総務課・榊原健吾さん…「一見、普通のワゴン車に見えますが、こちらがトイレカーになります」「車の中に便器があります」

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2026年2月、石川県の津幡町が新たに導入した「トイレカー」。ワゴン車の中には、個室トイレが2つある。

◇津幡町総務課・榊原健吾さん…「こちらのトイレは水を使わないトイレになっていて、中にフィルムが装着されているので、排泄物をフィルムで包んで燃えるごみとして捨てるという流れです」

衛生的、通常は人や荷物運べますMRO

水の補給や排泄物をくみ上げる手間が省け、衛生面でも安心して処理できる。

さらに、通常は、便器や仕切りを取り外し、スペースを活用して人や荷物を運搬できるなど汎用性がある。

被災地は「断水」懐中電灯で用を足した…

導入のきっかけは、2024年の能登半島地震。

当時、津幡町では、一時全域で断水が発生し、仮設トイレが設置された。

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◇津幡町総務課・榊原健吾さん…「一般の仮設トイレは、夜間使用する際にライトがなく懐中電灯を使って用を足すという不便さが感じられて」

被災地で活躍したのは他の県から派遣された「トイレカー」

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津幡町では導入に合わせ、全国20の自治体と災害時に「トイレカー」を相互派遣するパートナーシップ協定を結んだ。

地域の防災力向上へ活躍

今、津幡町では、大規模な災害の発生に備え、「トイレカー」の幅広い活用を検討している。

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◇津幡町総務課・榊原健吾さん…「町のイベントや町の防災訓練でも直接使用できるし、町民の方に直に使っていただくことで町民の防災力の向上、地域の防災力の向上にもつながると思う」

石川県内では津幡町以外の自治体でも、「トイレカー」など、災害時に使用できる移動式トイレの導入は進んでいる。

石川県で「トイレカー」導入進むMRO

石川県内では8つの市、町で導入済み、または導入を予定している。

地震の被害が大きかった奥能登は、輪島市で3台、珠洲市で2台、能登町で1台がすでに導入されている。

加賀地域でも、金沢市が2026年8月に2台の導入を予定、白山市は2027年3月に1台の導入を予定している。

津幡町では1台あたりの導入費用がおよそ1200万円かかっていて、それぞれの財政事情をどのようにクリアしていくかが課題となっている。