
2月14日、ドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議で演説するウクライナのゼレンスキー大統領。REUTERS/Liesa Johannssen
[キーウ 24日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、ロシアによる侵攻開始から4年を迎えたのに合わせ演説し、同国が独立を守り抜いたと述べた。その上で、和平を模索するにあたり、国民が払った犠牲を決して無駄にはしないと語った。
ゼレンスキー氏は「プーチン(ロシア大統領)は目標を達成できていない。ウクライナ国民を屈服させることもできず、この戦争に勝ってもいない」と指摘。「われわれはウクライナを守り抜いた。平和を実現し、正義を確実にするためにあらゆる手を尽くす」と述べた。
2022年2月24日の全面侵攻開始から4年となるこの日、ゼレンスキー氏は欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長ら欧州の同盟国の要人をキーウに迎え、記念式典に臨む予定だ。
第2次世界大戦後、欧州で最も凄惨な紛争となった今回の戦争では、双方で数十万人の兵士が死傷した。ロシア軍による長年のミサイルやドローン攻撃により、ウクライナの民間人にも数万人の犠牲者が出ており、多くの都市が破壊された。
米国が仲介するロシアとの和平交渉は、領土問題を巡り停滞しているもようだ。戦地で緩やかに前進を続けるロシア側は、東部ドネツク州の残り20%の割譲を要求し続けている。一方、ウクライナ側は、数千人の犠牲を払って守り抜いた領土を決して手放さない構えだ。
ゼレンスキー氏は演説で「われわれが望むのは、強固で尊厳ある、永続的な平和だ」と表明。自国の交渉担当者に対し「これまでの年月や、ウクライナが経験してきた闘い、勇気、尊厳のすべてを無にしたり、価値を下げたりしてはならない。それらを放棄したり、忘れたり、裏切ったりすることは許されない」と伝えたことを明らかにした。
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