受けてつないで、奪って。
大宮を動かす新エンジン
開幕戦から2試合連続で先発している。新加入選手とは思えないほど、チームにフィットしている。
名古屋グランパスの育成組織出身で、筑波大学では1年時から試合に絡んだ。天皇杯でJリーグのチームから勝利をつかむ経験もした。2025年に大学卒業を待たずに、名古屋でプロキャリアをスタートさせた。
チームの心臓にしてエンジンにもなるボランチのポジションで、「攻守に存在感を発揮する」ことを自らに課す。攻撃では積極的にボールを受け、味方につなぎ、また受けて、相手ゴールへ迫っていく。ミドルレンジから繰り出すシュートは、パワフルさと精度を兼ね備えている。
相手をしっかりと見ている。狙いを持ってボールを動かしながら、相手がどのように対応しているのかを見て、瞬時に分析して、最適なプレーをチョイスしているのだ。選択したプレーを実行する決断力と、イメージを具現化する技術とフィジカルを備える。
ディフェンスの局面では、豊富な運動量で広範囲をカバーする。相手に素早くアプローチして、ボールを力強く奪い取る。アグレッシブな守備のスイッチ役となるのだ。
プロ1年目の昨季は、J1の名古屋でリーグ戦8試合に出場して無得点。大宮のスタイルをピッチ上で示す今季は、得点やアシストにも注目だ。オフ・ザ・ボールの局面でもチームを支えながら、ゲームを決める決定的な仕事もする。彼が存在感を発揮することで、大宮は勝利に近づいていく。
(戸塚 啓)
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