2022年08月08日
未来に向けた4つの事業領域
豊田通商は、未来の子供たちに、よりよい地球環境を届けるために、全社を挙げてカーボンニュートラルを推進しています。アフリカ事業においても、「for the future children of Africa」をキーメッセージとして、社会課題解決に留まらない未来を見据えた価値創造事業を推進していきます。
具体的には、4つを今後の重点事業領域とします。
産業変革

活力あるアフリカの未来をアフリカの人と社会とともに共創します。例えば、モビリティ分野では日系ブランド以外も含むマルチブランドで自動車事業を展開し、現地での組立生産なども推進。Mobility54を通じて、革新的な技術やサービスを提供するスタートアップ企業にも積極的に出資を行い、当社グループ事業とのシナジー創出を目指します。モビリティ分野はもちろん、医薬品や消費財の製造、リテール事業など多岐にわたる事業を通じて、地域産業の発展や雇用創出を促進し、躍動感あふれる社会の実現を目指します。
グリーンエコノミー

インフラ分野にてパートナー企業との事業拡大を図り、アフリカにおけるカーボンニュートラルの実現を推進しています。風力、地熱、太陽光発電といった各国の状況に合わせて再生可能エネルギー資源を有効活用しクリーンなエネルギーの供給に努めます。また、ハイブリッド車(HEV)などの環境にやさしいクルマの普及を促進するほか、車載バッテリーのリビルドやリユース事業など再資源化にも積極的に取り組み、循環型経済(サーキュラーエコノミー)の実現にも寄与します。アフリカの事業拠点においても、自家消費電力の再エネ化、省エネ設備の導入にも取り組んでいます。グリーンな経済成長で、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
グローバルヘルス

アフリカの人々の健康に寄り添い、遠隔地を含めたあらゆる場所でヘルスケアサービスをお届けします。アフリカ西部を中心に22カ国で医薬品の卸売事業を展開し、8,600軒の薬局や病院に毎日配送します。バリューチェーンの拡大に向けて、製薬サービスプロバイダーMapharや大手薬局チェーンGoodlife Pharmacyなどへ資本参画したほか、ワクチン保冷輸送車のWHO医療基材品質認証を世界で初めて取得し、アフリカ各地への提供を推進しています。ヘルスケア分野におけるスタートアップ企業とのシナジーも追求し、サービスの改善を図っていきます。アフリカの誰もが、どこでも受けられる医療サービスを確立することを、私たちの使命としています。
人財開発

現地の産業人材の育成に積極的に取り組んでいます。技術者を育成するトレーニングセンターの開校や、将来の経営人材の育成や機械類の技術習得を目的とするトヨタアカデミーの設立など、アフリカの未来を担う若者の育成に努めています。また、トヨタグループのDNA である安全第一の精神や、カイゼン活動をアフリカ全事業体に導入し、生産性のさらなる向上を推進します。また、アフリカの未来を切り拓く有望な起業家(アントレプレナー)とのシナジーを創出し、グローバルに活躍する人材も積極的に支援していきます。
未来の巨大市場、アフリカの魅力
アフリカは54カ国から構成される、可能性と未来に溢れる大陸。「21世紀最大のフロンティア」とも呼ばれる魅力は数字から読み解くことができます。
人口を見てみると、2021年の世界人口は約79億人で、アフリカ全土の人口は約13億人。今後もその数と割合は増加し、国連の推計によれば、世界人口が2050年に約97億人と増えていく中で、アフリカの人口は約25億人となり、世界人口の4分の1がアフリカ人になると予測されています。
人口について特徴的な点は、他の地域に比べて若い層が多いことです。アフリカでは出生率が増加し、ユニセフによれば、2050年までにアフリカで生まれる新生児の数は20億人に達する見込み。先進国を中心に60歳以上の人口が国内総人口の4分の1以上になる国が増える一方、アフリカでは若い層が増え、2050年時点で世界における5歳未満の子どもの4割がアフリカ大陸生まれとなるといわれています。
若い人は成長力の源泉で、多ければ多いほど消費力と生産力を押し上げます。この点からも、アフリカは生産力と消費の面においても魅力あるフロンティアであることがよくわかります。
経済面を見ると、2022年のGDP成長率は、世界平均の3.6%に対して、アフリカのコートジボワール、ケニア、ガーナなどは5%超と予想されています。また、リープ・フロッグ現象※による成長の後押しも期待され、アフリカ大陸外からの投資や現地発のスタートアップに向けた投資も増加傾向にあります。
※開発途上国に最先端のテクノロジーが導入される際、通常の段階的進化を踏むことなく、一足飛びに急速に進化・浸透・発展する現象



アフリカの自立的で、質の高い成長をテーマとするオープンな国際会議

アフリカの成長推進に向けた日本の取り組みの基軸となるのがアフリカ開発会議(TICAD※)です。1993年の「アフリカ開発に関する東京宣言」以降、日本政府主導でアフリカ開発をテーマとする会議を開催しています。TICADは、日本やアフリカ諸国だけではなく、国連、国連開発計画(UNDP)、世界銀行など国際機関も参加し、民間企業と官民一体となって推進する点が特徴。アフリカでの事業をリードする豊田通商グループも参加し、アフリカ諸国のオーナーシップと国際社会のパートナーシップを通じてアフリカの成長に貢献しています。
※Tokyo International Conference on African Developmentの総称
今回のTICAD8は2022年8月にチュニジアで開催されます。アフリカでのTICAD開催は、2016年のTICAD6(ケニア開催)以来、2回目です。
アフリカ全54カ国での事業展開に至る足跡

着実に成長するアフリカ事業
スタートアップ企業への出資も推進
当社グループは、「WITH AFRICA FOR AFRICA」を理念に掲げ、アフリカの人々と社会と共に成長することを目指しています。
アフリカ全54カ国でモビリティ、ヘルスケア、消費財、電力・インフラ・テクノロジーの4つの事業分野に、155社のグループ会社、約22,000名の従業員が、現地・現物・現実の姿勢で事業を推進しています。事業規模は、アフリカ本部を設立した2017年度の売上高は5,000億円台から始まりましたが、現在は1兆円を達成するなど、拡大しています。
新しい取り組みとしては、コーポレートベンチャーキャピタル企業(CVC)を設立し、アフリカ国内のスタートアップ企業への出資を実施。アフリカで活動するスタートアップ企業への出資・融資に特化した投資会社として、主にモビリティ分野の企業への投資を対象とするMobility54、ヘルスケア分野の企業への投資を対象とするHealth54を設立しました。両社による出資を通じた事業拡大やシナジー創出に積極的に取り組んでいます。



アフリカの未来の子供たちのために
豊田通商グループは、アフリカのニーズに寄り添うリーディングカンパニーの道を進み続けます。「WITH AFRICA FOR AFRICA」の理念の下、アフリカの子供たちの輝く未来のために、現地の社会課題解決と経済発展に貢献します。豊田通商グループはアフリカと共に挑戦し、成長し続けます。
