ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.12.26 10:07

中国海軍力の量的膨張に関する内容もあった。報告書は、中国海軍が2024年5月に3隻目の空母「福建」の最初の海上試験を終え、2035年までに空母6隻を追加で建造して計9隻体制を目標にするという見方を示した。米海軍が保有する空母11隻と大きな差はない。

サイバー領域は米本土の脆弱性を狙う事例として言及された。サイバー諜報作戦で米国の核心インフラに浸透し、有事の際、米軍の作戦をかく乱する能力を高めるということだ。実際、中国政府の後援を受けると推定されるハッキンググループ「ボルトタイフーン」の場合、2024年に米国の上下水道システムなど核心インフラに浸透した。

米国防総省は今回、中国の脅威を扱いながらも、中国に向けたメッセージでは程度を調節した。前年度の182ページより分量を大きく減らした100ページの今年の報告書は序文で「トランプ大統領のリーダーシップの下、米中関係は過去の数年より強まり、国防総省はこの進展を強化するための努力を支援する」と約束した。このほか「軍対軍の意思疎通チャンネルを広げ、米国の平和的意図を明確に伝える別の方法を模索する」という内容も含まれた。

こうした基調は前年度の報告書とも比較される。2024年版は中国を米国の最優先挑戦要素に挙げ、中国の国際秩序再編意図を強調した。米戦略国際問題研究所(CSIS)のトム・カラコ・ミサイル防衛プロジェクト研究員はウォールストリートジャーナル(WSJ)に「例年より軍事ハードウェア(戦力)細部内容が減り、米中関係の改善と軍対軍の協力を強調したのは意外だ」と評価した。ワシントンポスト(WP)も「今回の報告書は中国の軍事的野望に対して全般的にまともな語調を帯びている」と評価した。

中国メディアもこの点を注目した。中国メディアの環球時報は社説を通じて同報告書が中国軍事力の拡張を強調し、米国本土が脆弱になっているという不安感を助長しながらも、両国関係の堅固性を強調する矛盾した点を含んでいると評価した。


「米本土を脆弱にする」…中国軍事力を警戒するも、程度を調節する米国(1)