フォルムと素材が交差する、京都のために設計された空間
京都のために特別にデザインされたギャラリーは、フレグランス、ビューティーアイテム、ファッションアクセサリーにフォーカスした空間に。店内では、18世紀フランドル地方の織物を背景に据えたアクセサリー・ウォールが印象的に迎え入れ、空間の中心にはアーネスト・イグル・ホフマンが手がけた彫刻的なデスクが配されている。
さらに、岐阜提灯の老舗・オゼキによって制作されたイサム・ノグチの「AKARI」ペンダントシェードが、柔らかな光と日本的な素材感を添える。イエローシルクで彩られた展示用アルコーブや大理石のカウンタートップと調和しながら、視覚的にも豊かなレイヤーを生み出している。
香りと美を体感するプロダクトラインアップ
ギャラリーには、フレグランス、詰め替え可能なリップスティック、ビューティーアクセサリーのフルラインアップが揃う。なかでも、メゾンが掲げる「不可能と思われる組み合わせ」という美学に着想を得たノマディックケース入りの10mlトラベルスプレーは、象徴的な存在だ。プリントで装飾されたケースと、詰め替え可能なスプレー3本をセットにしたコフレは、携帯性とコレクション性を兼ね備え、ギフトとしても提案される。
展示を超えた“体験”としてのギャラリー
ここ京都の空間は、他都市のギャラリー・ブティックと同様に、単なる展示の場にとどまらず、フォルムや素材、香りを通じてビューティーを本能的に体験できる構成となっている。また、アートワークや家具、プロダクトが有機的に組み合わさることで、ドリス ヴァン ノッテンのクリエイティブな思想を五感で感じ取ることができる点も特徴だ。メゾンの美意識と京都という土地性が交差するこの空間は、日本における新たな発信拠点として注目を集めそうだ。
ドリス ヴァン ノッテン ギャラリー 京都
住所:京都市中京区河原町通三条下ル山崎町251 京都BAL 1F
営業時間: 11:00-20:00
Tel:075-211-2010
編集と文・伊藤稜大(GQ)
