奇っ怪にして独創的。他に類を見ないスタイリングで日本のクルーザー市場に新たな風を吹き込む1台が登場した。2016年設立という中国の新興メーカー「Benda(ベンダ)」。その日本導入第1弾となるのが、水冷Vツインエンジンを搭載した「Napoleonbob 250(ナポレオンボブ250)」だ 。ウイングフットが国内導入を決定し、2025年度中の発売が予定されている。今回は正式発売に先駆けてテスト導入された車両に試乗する機会を得た。都内を中心に約100kmを走行して見えてきた、その強烈な個性の正体に迫る。 ※この記事はダイジェスト版です
【画像36枚】BENDA「Napoleonbob 250」国内初導入車を撮影!
まるでフルカスタム車。細部まで貫かれたデザインへの執念
目の前にしたナポレオンボブ250は、量産市販車とは思えないほどに作り込まれたディテールと、ロー&ロングの独創的なスタイリングで乗り手を圧倒する。まず目を奪われるのは、バイクの顔とも言えるフロント周りだ。V字をモチーフにしたかのようなシグネチャーライトと、まるでカスタムビルダーが作り上げたようなリンク式のフロントサスペンションが、強烈な個性を放っている。
このサスペンションは、一般的なテレスコピックフォークをスライドチューブのように活用し、リンクを介してショックアブソーバーが減衰力を発生させるという特異な構造を持つ。機構的なメリットは未知数ながら、そのデザイン性は抜群で、リンク機構の動きを眺めているだけでも飽きない。真鍮を思わせるダイヤルで減衰力調整も可能だ。
リヤサスペンションも負けてはいない。一見するとリジッドフレーム(サス無し)に見えるアームの内部に、左右2本のショックユニットを巧みに仕込んでいる。デザインのために複雑なリンク構造を採用しており、そのこだわりには驚かされる。
心臓部である水冷V型2気筒エンジンも、シリンダーの造形やヘッド部分の着色など、見せることを強く意識したデザインが施されている。艶やかな深緑の燃料タンクは塗装の質感も非常に高く、短い一人乗り専用のサドルシートや、極端に切り詰められた前後フェンダー、ブロックパターンの太いタイヤなど、どこを切り取っても絵になる佇まいだ。
跨って電源を入れると、円形のTFTディスプレイがライダーを迎える。アナログ時計のようでもあり、スチームパンク的でもあるこのメーターは、速度を針で、回転数を内側を移動する小さな玉で表現。背景には歯車が回転する様子が映し出され、世界観の演出に一役買っている。
