ロシアは新戦略兵器削減条約(新START)が失効した後も1年間は同条約を順守すると、プーチン大統領が22日語った。米国にも同様の対応を期待するという。新STARTは米ロ間に残る最後の核軍縮条約で、来年2月に失効する予定となっている。

  プーチン氏はテレビ中継されたロシア安全保障会議の会合で、戦略的な安定の悪化について協議していると述べつつ、「新STARTで規定された中心的な数量制限を1年間継続する用意がある」と発言。この措置は戦略兵器の軍拡競争激化を避けるとともに、「予見可能性と制限を受け入れ可能な水準とする」ことを目的としていると説明した。

  新STARTはプーチン氏が2023年に参加を停止。一方で、ロシアは失効まで同条約を守り続けると表明していた。

  ウクライナ侵攻が3年半を過ぎる中で、ロシアは地上発射型の中距離・短距離ミサイル配備の抑止にはもはやしばられないと主張。プーチン氏は昨年12月、中距離弾道ミサイル「オレシュニク」を2025年下期にベラルーシに配備する計画を示していた。

  新STARTの下で、米ロは配備済みの核弾頭の数を減らし、大陸間弾道ミサイル(ICBM)などその運搬手段を700以下とすることを約束していた。

  また、新STARTは双方に相手国の兵器に関する現地査察の実施を認め、対象となる兵器や施設に関するデータ交換と通知を義務づけている。

  プーチン氏は、核兵器の自主制限を今後も維持するかどうかは後で決定するとし、今回の措置は米国が同様の姿勢を取った場合にのみ成り立つと強調した。

原題:Russia to Adhere to Nuclear Arms Pact for Year After Expiry (1)(抜粋)