2025年9月4日 20:06

この秋、県内でクマの出没急増の恐れがあります。
クマの主食とされるブナなどのドングリが県全体で凶作または不作であることが県の調査でわかりました。
県はきょう、ツキノワグマ出没警報を出し、平野部でも厳重に警戒するよう呼びかけています。

こちらは先月下旬に立山町で撮影したドングリの林の様子です。
秋のクマの出没を予測するため、県が行った、クマの餌となるドングリの実り具合の、詳しい調査結果がわかりました。

クマが生息する奥山のブナは、調査した15か所すべてで最も悪い凶作でした。

同じく奥山に生育するミズナラも、16の調査箇所のうち、凶作が3か所、次いで悪い不作が11か所、県全体では不作となっています。

そして、里山に生育するコナラも全県で不作となっています。
これらはいずれもクマの主食とされています。
クマ出没が多発した2020年よりさらに悪い水準 最多となる懸念も
今年の実り具合は、近年では秋にクマの出没が多かった2020年よりさらに悪い水準となっています。
この年は、県内で9月から11月の3か月間に、クマの出没が363件、捕獲が105頭にのぼりました。
今年はすでに、7月と8月の出没が109件に及び、この時期としては調査開始以来、最多となっています。
秋にクマが食べ物を求めて標高の低いところまで活発に活動することが懸念され、県は、平野部でも厳重な警戒が必要だとして、きょう、ツキノワグマ出没警報を出しました。
また、今月から法律が改正され、人の生活圏でクマが出没した場合、市町村の判断で猟銃の使用が可能となりました。
きょうの県議会厚生環境委員会では、クマの出没が相次ぐ立山・室堂が該当するかどうか質問がありました。
県自然保護課の朝山弘康課長は、室堂ターミナルや山小屋、立山有料道路は該当する一方で、登山道や周辺の広場は該当しないとする環境省の見解を報告しました。
最終更新日:2025年9月4日 20:06
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