フランスとスペイン、イタリア8月のインフレ率はわずかに市場予想を下回った。ユーロ圏全体としては、欧州中央銀行(ECB)が掲げる2%の物価目標から大きく外れることはない見込みだ。
フランスのインフレ率は、サービス分野の伸び鈍化を背景に0.8%となった。スペインは2.7%と前月から変わらず。イタリアも前月と同じ1.7%だった。いずれもブルームバーグの調査による市場予想を0.1ポイント下回った。

フランスとイタリアの物価上昇圧力はユーロ圏の大半の国よりも弱く、スペインでは比較的強い。ただ、ユーロ圏全体の動向についてECBはおおむね満足している。
また、ECBがこの日発表した月次調査によれば、今後12カ月のインフレ率は7月に前月と同じ3.1%が見込まれ、3年後のインフレ期待値は2.5%と、前月の2.4%から若干上昇した。
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米国の貿易政策の不安定にもかかわらず域内経済が底堅さを見せていることから、ECBは9月の会合でも政策金利を2%に据え置くとみられている。市場は、年内の追加利下げを完全には織り込まなくなっている。
ユーロ圏全体のインフレ統計は9月2日に発表される予定だ。
原題:French, Spanish and Italian Inflation Comes In Below Forecasts(抜粋)
(イタリアのインフレ率、ECBの月次調査を加えて更新します)
