カナダ政府は米国製品に課していた報復関税のうち、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に準拠する製品に関しては撤廃する方針だ。トランプ政権との緊張緩和を図る狙いがある。事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにした。
カーニー首相が22日、閣議後に今回の決定を発表する見通し。これにより、USMCAの規定に準拠していれば、米国製の幅広い消費財について25%の関税が撤廃される。
ただ、米国産の鉄鋼・アルミニウム製品や自動車に対しては、引き続き25%の輸入関税を維持する見通し。

握手するカーニー首相(左)とトランプ大統領
Photographer: Chip Somodevilla/Getty Images
今回の措置は、向こう数カ月に始まるとみられるUSMCAの見直し協議に向けた地ならしの一環でもある。今後カナダの報復関税政策は、同協定の重要性を一段と強調する内容となると、関係者は述べた。
21日には、カーニー首相とトランプ大統領が電話協議を行っていた。両首脳による公式な協議が確認されたのは数週間ぶり。
ある米政府関係者は匿名を条件に、トランプ政権は今回の措置を歓迎しており、通商および安全保障問題に関する協議を引き続き進めていきたいと語った。
匿名を条件に語った関係者によると、ラトニック商務長官はカナダ側との協議で、対米報復関税が本格的な交渉の障害となっており、カナダを不利な立場に置いていると伝えていた。
原題:Canada to Drop Many Counter-Tariffs in Olive Branch to Trump (1)(抜粋)
