ニュージーランド、近年で最も厳しい安全保障環境に直面=報告書

ニュージーランド保安情報局(SIS)は21日公表した年次報告書で、同国は近年で最も厳しい安全保障環境に直面しているとの見方を示した。資料写真、2023年8月、オークランド(2025年 ロイター/Molly Darlington)

[ウェリントン 21日 ロイター] – ニュージーランド(NZ)保安情報局(SIS)は21日公表した年次報告書で、同国は近年で最も厳しい安全保障環境に直面しているとの見方を示した。特に中国による諜報活動や干渉といった脅威が高まっていると強調した。

報告書は、水面下で行われている諜報活動が国益を害しているのはほぼ確実であり、外国政府が機密情報を盗み出すため重要な組織、インフラ、技術を標的にし続けていると警告した。

報告書は「中国、ロシア、イランを含む一部の国家は、協議や意思決定に影響を及ぼしたり、そうした目的を果たすのに資する技術や情報にアクセスしたりするため、機密もしくは詐欺的な活動に従事することを厭わない。NZはこうした活動の標的になってきた」と説明した。

特に中国はアジア太平洋地域における「独断的かつ強力な」活動国であり、NZの国益を標的とする諜報活動を行う意思と能力があることが示されていると付け加えた。

SISのアンドルー・ハンプトン長官は、こうした脅威を今以上に深刻に受け止める必要があると指摘。「脅威にさらされているわが国の環境は悪化しつつあり、それはわが国の安全と治安に直接的な影響を及ぼしている」と述べた。

在NZ中国大使館の広報担当者は電子メールで、報告書の内容はまったく「根拠のないもので、イデオロギー的な偏見と冷戦時代のメンタリティーに彩られている」と指摘。中国は今後もNZを友好国、パートナーとして見なしていく意向だが、「根拠のない攻撃」に直面した場合は、必要に応じて「われわれの正当な利益を守るために断固とした措置を取る」と付け加えた。

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