クラシック 白井光子&ミヒャエル・ゲース ドイツ・リートの夕べ

 今回取り上げるのは、本誌店頭発売当日のコンサートである。それでもどうしてもご紹介したかったのは、最近、これほどわくわくする期待に満ちた素晴らしいコンサートはないからである。

 それは、ドイツをはじめヨーロッパ各国でドイツ歌曲の最高のメゾソプラノと評価されている白井光子と、天才の名をほしいままにしているピアノのミヒャエル・ゲースのリート・デュオである(リートとはドイツ語の詞による歌曲のこと)。それぞれが、その道の最高峰のアーティストだが、この2人が共演するのは初めて。というよりも、そもそも共演することはないと思われていた。なぜなら、白井光子は常にピアノのハルトムート・ヘルとデュオを組んでいるし、ゲースも来日する際には、常にテノールのクリストフ・プレガルディエンとのリート・デュオだからである。それが今回、おのおのの都合で、急きょ、2…



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