
太平洋に注ぐ栗山川は、上水道に使われているほど水量が豊か。流れも穏やかで、2020年に始まったカヤック体験は初心者にもやさしい
川も楽しい九十九里の夏休み
冒険いっぱいのワンダーランドへ
夏の九十九里。といえば、誰もが海を思い浮かべるだろう。でも、僕ら家族がもっぱら惹かれているのが“川”だ。
千葉県下2位の流域面積をもつ栗山川(くりやまがわ)でカヤックができることを知って以来、興味津々だった。河口に位置する横芝光町(よこしばひかりまち)を中心に、周辺地域がアウトドアブランド「モンベル」と連携し、「フレンドエリア九十九里」としてアウトドアツーリズムを盛り上げているのだ。
都心から車で約1時間30分。朝9時からスタートするカヤック体験に、妻と中学生の娘と3人で参加する。主宰の『よこぴか倶楽部』は、地域を愛するメンバーが集うガイド集団。自然いっぱいの環境で子育てがしたくて横芝光町に移住したという、熟練ガイドの鈴木直人(すずきなおと)さんが本日のレクチャー係だ。
いざ漕ぎ始めると、水の流れをほとんど感じないほどゆるやかで、波ひとつない水面をすべるように進んでいく。青い空を映す川面に白い雲、そして岸辺の緑。水音に鳥の声が重なる。
「ほら、あそこにカワウがいるでしょ? 今から潜って魚を獲りに行くんだよ」と直人さん。生き物が好きな娘は、目を輝かせながら見入っていた。
