おととし、爆発を伴う火災が起き運転を停止している米子市にあるバイオマス発電所について、運営会社は周辺住民の代表者らが出席した協議会で「事業の採算を確保する見通しが立たなくなった」として、発電事業を廃止する方針を伝えました。
米子市にある「米子バイオマス発電所」は3年前に運転を開始し、おととし9月に爆発を伴う火災が発生して運転を停止しています。
運営会社は6日、発電所内で周辺住民の代表者や米子市の担当者らが出席した協議会を非公開で開きました。
このあと運営会社に出資している中部電力の担当者が報道陣の取材に応じました。
それによりますと発電所ではこれまで運転再開に向けた設備の維持や点検などを行ってきましたが、安全対策の費用がかさんでいることや、海外から輸入していた木質ペレットなどの燃料価格が円安の影響で高騰したことなどから「事業の採算を確保する見通しが立たなくなった」として発電事業を廃止する方針を住民側に伝えたということです。
発電所では今後、施設内の薬品などを抜き取る作業を行ったうえで、発電事業の廃止を国に届け出るということです。
米子バイオマス発電所は「爆発事故を起こしてから地域の皆様、行政に対してご迷惑とご心配をおかけしたことをおわび申し上げます。今後も住民に必要な情報を発信できるよう努めていきます」とコメントしています。
米子バイオマス発電所が廃止の方針を明らかにしたことについて、施設から出る騒音に悩まされてきた住民からは「静かな夜が過ごせることに安堵する」といった声が聞かれました。
発電所から800メートルほど離れた米子市大篠津町に住み、町内の自治会長の代表として6日の協議会に出席した岡田隆さんは「人家が近いところに24時間騒音が出る施設があることがおかしかった。騒音に悩まされていた住民も安堵すると思う。今後は、住民の理解を得ながら施設の撤去を進めてほしい」と話していました。
