5月の米製造業活動は3カ月連続で縮小。企業が関税引き上げの影響を受ける中、輸入の指数は16年ぶりの低水準となった。米供給管理協会(ISM)が発表した。

キーポイントISM製造業総合景況指数は前月比0.2ポイント低下の48.5ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値では49.5への上昇が見込まれていた同指数は50が拡大と縮小の境目

  関税政策を巡る混乱で不透明感が広がっていることが、貿易関連の2つのサブ指数に影響した。 

  輸入指数は前月比7.2ポイント低下の39.9と、2009年以来の低い水準。今年の早い時期には関税措置発動を控えた駆け込み輸入が企業の間で見られていたが、状況が大きく変わったことを示す。

  新規輸出受注指数は5年ぶりの低水準となった。他国が米製品に対して報復関税を課したことを反映している可能性がある。

  業種別では、紙製品や木製品、印刷など7業種が活動の縮小を報告。プラスチック・ゴム製品や非金属鉱物、石油など7業種が拡大した。

  ISM製造業調査委員会のスーザン・スペンス会長は「経済全般は長期的にはなお拡大基調にあると感じる」と電話会見で記者団に発言。「関税を巡る不確実性が解消し、この問題に懸命に取り組んでいる購買担当者らが本来の業務に集中できるようになることを心から望んでいる」と述べた。 

  在庫指数は縮小圏に再び低下し、4カ月ぶりの低い水準。顧客在庫の指数は2024年3月以来の低水準となった。 

  次々と変わる貿易政策が混乱を引き起こし、購買担当者は財や原材料の効率的な調達が困難になっている。入荷遅延指数は22年6月以来の高水準となり、納入までの期間が長期化していることを示唆した。 

  関税引き上げが需要を冷え込ませている状況も示され、新規受注指数は4カ月連続で縮小圏。

  原材料コストの上昇が製造業者にとり引き続き問題となっていることも示唆された。仕入れ価格指数は69.4とわずかに低下したものの、高止まりしている。 

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:US Manufacturing Activity Contracted in May for a Third Month(抜粋)

(6段落目以降に統計の詳細やISMの見解を追加して更新します)

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