2015年、バチカンの教皇公邸に面したサンピエトロ広場に集まった群衆。Giampiero Sposito/Reuters新教皇レオ14世は5月11日、教皇公邸の封印が解かれる様子を見守った。前任のフランシスコ教皇は、公邸ではなく、バチカンの宿泊施設サンタ・マルタ館を居住地としていた。新教皇がどこに住むのかはまだ明らかではないが、彼が公邸内の礼拝堂などを訪れた写真が公開されている。
教皇フランシスコが2025年4月に死去すると、バチカン市国のバチカン宮殿内にある教皇公邸には封印が施された。これは、教皇が空位となったことを象徴するとともに、前教皇の私的文書を保護するための儀式だ。
しかし、5月11日、その封印が解除された。これは新教皇レオ14世が、まもなくこの居室に入る意志を示していると考えられる。
この教皇公邸は10年以上にわたり空室のままだった。前任のフランシスコ教皇が、バチカンの宿泊施設サンタ・マルタ館で、質素な生活を送っていたからだ。レオ14世もその路線を継承するのか、あるいは歴代の教皇と同様にバチカン宮殿で暮らすことを選ぶのか、注目されている。
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バチカン宮殿は、15世紀に建設されたこの教皇公邸のほか、教皇の執務室、バチカン美術館、バチカン図書館、システィーナ礼拝堂などで構成されている。
レオ14世の新たな住まいとなる可能性のある教皇公邸を見てみよう。
教皇の死去に伴い、慣例に従って公邸は封印されていたが、5月11日にその封印が解かれた
教皇公邸の封印が解かれる様子を見守るレオ14世(右)。Vatican Media/Francesco Sforza/Handout via Reuters
新教皇がこの公邸に居住するかどうかはまだ確定していない。前任のフランシスコ教皇のように、より質素な住まいを選ぶ可能性もある。
教皇公邸は、バチカン宮殿の3階にある
バチカン宮殿の「第三ロッジア」を歩くレオ14世。Francesco Sforza/Vatican Media/Vatican Pool/Getty Images
「第三ロッジア」とは、教皇公邸などに通じるバチカン宮殿内の回廊であり、地図が描かれた壁画で覆われた空間があることで知られている。
レオ14世は、自身の新たな住まいとなる可能性のある場所を訪れた
広々とした居室。Vatican Media/Francesco Sforza/Handout via Reuters
居室は広々としているが、バチカン宮殿内の他の一部と比べると、装飾が控えめな部屋もある。
新教皇は、公邸内の私的礼拝堂も見学した
公邸内の私的礼拝堂。Francesco Sforza/Vatican Media via AP
2004年には、この礼拝堂でヨハネ・パウロ2世がマドリード同時爆破事件の犠牲者に祈りを捧げた。
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各国元首との謁見はバチカン図書館で行われる。
