インドは米電気自動車(EV)メーカーのテスラに投資を働きかける一方で、中国の比亜迪(BYD)による市場参入は制限する方針だ。中印関係に最近、改善の兆しが見られたにもかかわらず、インドの中国に対する懸念が根強いことを示している。インド自動車市場は世界3位の規模だ。

  インドのゴヤル商工相は7日、「インドは誰に対し投資を許可するかという戦略的利益に関して慎重になる必要がある」と発言。BYDについては「現時点ではノーだ」と、ムンバイで開催されたインド・グローバル・フォーラムでブルームバーグテレビジョンのハスリンダ・アミン氏に語った。

  インド政府は昨年、BYDとインドのパートナー企業が示した10億ドル(約1470億円)の投資計画を拒否。中国の長城汽車も当局の許可を得られず、インド市場から撤退した。

  こうした強硬姿勢は、自動車輸入に関するインドの保護主義的アプローチを浮き彫りにしている。完成車に対して100%の関税を課すなど、インドは長年にわたり高関税で国内企業を保護してきた。しかし米国や欧州連合(EU)との自由貿易交渉が加速する中、インドの自動車市場開放を求める圧力は強まっている。

Inside the Bharat Mobility Global Expo

「Bharat Mobility Global Expo」で展示されたBYD「シール」(1月、ニューデリー)

Photographer: Anindito Mukherjee/Bloomberg

  ゴヤル氏は「インドには先進国と貿易協定を結ぶ余地が十分にある」と話す一方で、中国による「ダンピング」をインドは警戒すると語った。

ムンバイで開かれたインド・グローバル・フォーラムで米関税政策などについて語るインドのゴヤル商工相

Source: Bloomberg

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原題:India Says ‘No’ to BYD While Wooing Rival Tesla to Invest(抜粋)

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