
夏日となった東京都心で上着を手に持つ人たち
Photo By 共同
暖かい空気の影響で26日は各地で気温が上がり、宮崎県高鍋町と大分県佐伯市の宇目で最高気温が30・3度となるなど、両県の4地点で真夏日(30度以上)となった。真夏日は全国で今年初めて。過去に3月に真夏日となったのは、1999年3月26日の鹿児島県奄美市の名瀬30・4度、同3月22日の東京・南鳥島30・2度のみで、3月の30度超えは26年ぶりとなった。
気象庁によると、北日本付近を進んだ低気圧に向かって暖かい空気が流れ込んだことや、晴れたことが影響し、広い範囲で気温が上がった。東京都心は最高気温が25・9度で、25度以上の夏日となった。今月、都心で夏日を観測したのは23、25日に続き3回目。都心で3月に夏日が3回となるのは、150年の観測史上で初となる。わずか7日前の19日には最低気温0・5度で雪やひょうが降っており、寒暖差も激しくなっている。
ウェザーマップの気象予報士河津真人さんは、この暑さは「春の低気圧が平年よりも北の日本海側にあることで、太平洋側に暖かい空気が流れた。温暖化で全体的に気温が高いということはあるが、イレギュラーなことが続いた」と説明。週末はまた気温が下がる見込みという。
しかし、今回は突発的な春の暑さだったとしても、3月でこれだけの陽気となると今後気になるのは数年続いている猛暑だ。
気象庁によると、今年の夏は観測史上1位を更新した昨年、一昨年には及ばないものの、平年より高くなる見込みとしている。河津さんは「早くて、長くて、過酷な夏」と予測。「梅雨入りが早い予想で、梅雨明けも早くなると真夏が早く来る。さらに温暖化で残暑も長いでしょう。近年の異常な暑さは、異常ではなく通常になっているという認識でいい」とした。また、台風の発生も多い見込みで、災害の危険も高まる。気象庁は「エアコンを点検するなど、夏に備えて早めの熱中症対策を心がけてほしい」と呼びかけている。
≪桜満開早まる 花粉飛散も!?≫この暑さは、春の自然にどのような影響をもたらすのか。河津さんは「桜の開花はこの数日で一気に進んだのではないでしょうか」と指摘しており、満開を迎える時期が早まる可能性がある。また、つらい症状に苦しんでいる人が多い花粉の飛散については「暖かいと多く飛ぶので、飛散量は多い。ただ、全て飛んでしまったら終わる。良い方に考えると、終わりが早いかもしれない」と話している。
≪原宿のかき氷店 売り上げ1.5倍≫季節外れの暑さに東京・原宿の竹下通り近くのかき氷店「生かき氷 ミヤノ家」もうれしい悲鳴を上げた。名物の「イチゴざんまい」をはじめとするこの日のかき氷の売り上げは、11月から先月までの1日平均と比較して1.5倍にアップ。春休み中ということもあって客足は伸びており、店員の古川聡さん(24)は「1日で40~50杯。ここ1週間の体感では普段の3倍くらい出てる」。昨夏の猛暑の時季には、最高で1日300杯を売り上げた。今年も猛暑が予想されていることから「かき氷ブームが続いてくれれば」と期待を寄せた。
続きを表示
