放水する国宝の「通潤橋」(4月21日、熊本県山都町で) 橋のたもとまでドローンを近づけると、一部の石はこけむしながらも、整然と積み重ねられていた。
熊本県山都町にある「
通潤橋(つうじゅんきょう)
」。読売新聞西部本社は町から特別の許可を受け、ドローンを使って様々な視点から数千枚の写真を撮影し、3次元の立体的な「3Dモデル」の作成に取り組んだ。
橋の近くから一転、高さ100メートル超までドローンを上昇させると、一帯の白糸台地には棚田の美しい景色が広がっていた。通潤橋の通水管を通って運ばれる農業用水で潤う田んぼだ。橋では田植えの時期などを除き放水が行われ、訪れた人は歓声をあげる。
通潤橋は江戸時代末期の1854年に完成。長さは約78メートル、高さ約21メートルを誇る。地震や豪雨を乗り越え、今なお現役。昨年、橋として初めて国宝に指定された。その圧倒的な存在感は歴史の重みと、水の有効利用に心血を注いだ先人の情熱を伝える。(撮影・長野浩一、伊藤紘二、文・今泉遼)◇ 読売新聞西部本社は今年9月、発刊60周年を迎える。これを機に、九州・山口・沖縄の文化的な遺産や自然など地域の「宝」を動画、3Dモデルとして後世に残す企画「EYE 360」を展開する。(随時掲載) ※端末のスペックによっては閲覧できない場合があります。
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