玉串をささげる孝康さん(手前) 太平洋戦争で戦死した特攻隊員らの遺品を展示してきた大分市上野丘の「予科練資料館」が8月、36年の歴史に幕を下ろすことになり、26日に現地で閉館式が行われた。約3000点に及ぶ収蔵品は、戦没者らをまつる市内の大分県護国神社に少しずつ搬出され、引き継がれる。
資料館は元海軍飛行予科練習生(予科練)で特攻隊員だった川野喜一さん(2021年に95歳で死去)が自宅を改修して1988年8月に開館した。館内には戦友の遺品や遺影、遺書などの収蔵品があり、喜一さんが亡くなってからは市内の別の場所に住んでいる長男の孝康さん(68)が管理を担ってきた。次第に、管理することや仕事の合間を縫って来館者の対応をすることなどに限界を感じるようになり、託せる人もいないため、閉館を決めたという。 この日は、館内で神事が行われ、孝康さんらが祭壇に玉串をささげた。孝康さんは報道陣の取材に対し、「大分ゆかりの神社に引き継いでもらえる。父も喜んでいると思う」と語った。 同神社では来年1月1日、境内の言霊記念館で資料館の収蔵品の一部を展示する予定。八坂秀史宮司は「喜一さんの思いをしっかりと受け止めたい。参拝者の特に若い人たちに見てほしい」と期待を込めた。
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