愛媛県と県内20市町に寄せられたふるさと納税の2023年度の寄付額(速報値)は前年度比45%増の計127億7953万円となり、6年連続で過去最高を更新した。特産の
柑橘(かんきつ)
などを返礼品に持つ自治体に寄付が集まる一方、人口規模の小さい自治体の多くは伸び悩んだ。県は松野町などの9町について、寄付を呼び込めるよう特産品の宣伝活動を支援している。(脊尾直哉)
昨年度は、県内全体のふるさと納税の件数も同43・6%増の88万3385件で過去最高となった。市町別では、八幡浜市が23億1341万円で6年連続県内トップ。松山市が18億6220万円と続いた。いずれも「紅まどんな」や「甘平」といった柑橘の高級品種の返礼品が寄付額を押し上げているという。 高級柑橘の人気は高く、昨年9月に紅まどんなを返礼品に加えた上島町では、寄付額が4545万円と前年度から倍増。紅まどんなで約1000万円を占めているという。 情報発信を強化して実績を伸ばした自治体もある。伊予市は2022年4月に地域創生課を新設し、返礼品を掲載するポータルサイト数を1から10サイトに増やした。寄付額は22年度に9457万円だったが、昨年度は1億6860万円が集まった。 最も寄付額の少なかったのは松野町で1053万円。最多の八幡浜市と比べると、その差は約220倍となった。県によると、人口規模の小さい自治体は職員数も少なく、情報発信や返礼品を充実させるのが難しくなっているという。 県は昨年10月、ふるさと納税を使って県内9町を支援する取り組みを開始。各町の特産品を県が複数のポータルサイトで紹介している。県が必要な実務を担って、町の負担を軽減する。寄付額のうち、返礼品の調達や経費といった50%を差し引き、45%を町に交付、5%を県が受け取る。23年度は計166件の227万円が集まったという。 ただ9町の中でも、愛南町は同78・8%増の17億6157万円と好調だ。町は新型コロナウイルス禍で観光客が激減したのをきっかけに、ほかの町に先駆けて数年前からふるさと納税の取り組みを強化した。八幡浜市や高知県須崎市などの先進事例を学び、ポータルサイトや返礼品の拡充に努めたところ、柑橘を中心に人気が出ているという。 県地域政策課の担当者は「寄付額を増やすことも重要だが、県産品を通して、愛媛の魅力を発信したい。観光客の誘致や移住の促進にもつながってほしい」としている。
![[ニュース] 高級柑橘の返礼品が人気!…愛媛県内のふるさと納税、過去最高の127億円 [ニュース] 高級柑橘の返礼品が人気!…愛媛県内のふるさと納税、過去最高の127億円](https://www.walknews.com/wp-content/uploads/2024/05/1716621436_20240525-OYO1I50004-1-1024x576.jpg)