2016年5月にいじめを受けた男子学生(当時15歳)が自殺した山口県周防大島町の大島商船高専で、8回目の命日となる21日、追悼の献花式が営まれた。風化防止といじめの撲滅を願って学校敷地内に整備された庭園の披露式も行われた。献花して祈りをささげる男子学生の母親献花して祈りをささげる男子学生の母親 献花式には、遺族や学校関係者ら13人が参列。学生の写真が飾られた献花台に花を手向けて黙とうした。

 庭園には、亡くなった学生が生前、20歳の自分に向けて書いた手紙の「あなたが笑顔でいることをいのって」という一文を刻んだ石碑を新たに設けた。命日と誕生月(6月)の時期に白く色づく常緑ヤマボウシを植樹。名称を「にじいろ広場」とし、社会における多様性を「色」に例えたうえで、互いを尊重して思いやる人が育ってほしい、という願いを込めたという。 学生の自殺を巡っては、第三者調査委員会が21年、自殺の原因はいじめで学生9人が関与したと認定した。既に卒業しており、遺族によると、いずれからも謝罪はないという。学校側は、9人が将来的には遺族に謝罪することを視野に、SNSで9人への接触を続けている、としている。 4月に着任した藤本隆士校長(61)は式後に記者会見し、「非常に心が痛む事件。再発防止と風化防止に注力していく」と述べた。学生の母親(53)は取材に「息子は帰ってこないが、(加害学生と)会って話をしてみたい」と語った。

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