2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は、万博会場の人工島・

夢洲

ゆめしま

(大阪市此花区)で建設業者が夜間や土日に工事をする際に必要な手続きを簡素化する検討を始めた。遅れが指摘される海外パビリオンの工事円滑化につなげたい考えだ。

 万博協会は夢洲での建設工事の時間を原則、平日の午前8時~午後6時と定めている。建設業の時間外労働の上限規制といった働き方改革を踏まえた取り組みで、時間外の作業には事前の申請を求めている。
 一方で、海外の参加国が自前で建てる「タイプA」のパビリオンは、着工済みが17か国(4月25日時点)と、出展予定の3分の1にとどまっている。
 工事が本格化するのはこれからとなり、建設工事が長引くほど、後工程を担う内装・展示業者の工期が切迫する。建設を請け負った事業者からは「時間外も作業していかないと開幕に間に合わない」といった声が寄せられているという。
 そこで、「時間外労働の上限規制は必ず守ってもらう」(協会幹部)とした上で、現在は、土日に作業をする場合、6日前(平日の時間外は前日)としている申請期限を柔軟にする。工事車両が通行するゲートの開場時間を延ばすことや時間外工事に伴って生じる警備費などの軽減策も検討していく。
 こうした取り組みで建設工事をしやすい環境を整え、業者が決まっていないタイプAの国について、業者の受注を促す狙いもある。
 万博協会によると、今年1月に8件だった時間外工事の申請数は2月に28件、3月に51件と増加している。

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