水都東京の再生――。三井不動産とトヨタ不動産、読売新聞グループ本社の3社が1日、都内で開いた築地再開発の記者会見では、「舟運」と「食」による地域の活性化が強調された。
隅田川沿いの舟運施設のイメージ
「水辺空間を大いに活用する時代になった」。再開発を担う三井不動産の植田
俊(たかし)
社長は、記者会見で力を込めた。
東京の河川や運河はコンクリート護岸によって、一般の人が近づけない場所が多かった。このため、計画では、隅田川沿いに広大な親水空間や舟運施設を整備するとともに、隅田川と築地川沿いの2か所に船着き場を設け、通勤と観光の両面からベイエリアを活性化させる。 同社は最新の電気推進船(EV船)を就航させる予定で、浅草などの観光地に加え、日本橋、築地、豊洲といった新旧3市場をつなぎ、将来的には羽田空港と結ぶ舟運ネットワークを構築する構想を描く。
波除神社付近のイメージ 「食文化の継承」もにぎわい創出の柱に据えている。植田社長は、築地の歴史を踏まえ、「場外市場と連携し、日本が世界に誇る食文化や魅力を発信するとともに、誰もが気軽に訪れられるフードホールやフードラボを整備する」と語った。 最先端の食材研究やメニュー開発に加え、職人技の伝承、料理の美しさ、繊細さ、奥深さを伝えていくという。食産業・文化の発展を促すフードイノベーション拠点も創設する。
フードホールは、
波除(なみよけ)
神社脇に先行にぎわい施設として整備し、2026年度から年間を通じて様々なイベントを開催していく。
再開発に合わせて、交通インフラ(社会基盤)も整備される。40年頃には東京駅と臨海部を結ぶ「臨海地下鉄」の新駅ができ、羽田空港へ乗り入れ計画がある「りんかい線」との接続が検討されている。 首都高晴海線の出口にも接続し、新たな東京の玄関口が誕生する。来街者の利便性が一気に向上し、交流人口が大幅に拡大することが期待される。
![[社会] 築地再開発、新旧3市場と羽田結ぶ舟運ネットワーク構築へ…「場外市場と連携し食文化も発信」 [社会] 築地再開発、新旧3市場と羽田結ぶ舟運ネットワーク構築へ…「場外市場と連携し食文化も発信」](https://www.walknews.com/wp-content/uploads/2024/05/1714638497_20240502-OYT1I50045-1-1024x576.jpg)