山口県
上関(かみのせき)
町で中国電力(広島市)が使用済み核燃料を保管する「中間貯蔵施設」の建設予定地でボーリング調査に着手した23日、調査が前進したことを前向きに捉える関係者がいる一方で、施設建設に反対する住民らは抗議の声を上げた。
現場近くで抗議の声を上げる反対派の住民ら(23日午前9時45分、山口県上関町で)=浦上太介撮影 中間貯蔵施設の建設を巡っては、西哲夫町長が昨年8月に調査の受け入れを表明。この判断について、町議会でも議論となり、議員10人のうち、7人が賛成や容認の立場を示していた。
ボーリング調査が始まったことについて、岩木和美議長は「町民に限らず、近隣市町の住民が注目している調査。しっかりと調べてもらい、行く末を見守りたい」と語った。 施設建設を推進する柏田真一議員は「町の財政や人口減少の状況を考えると、将来的には中間貯蔵施設などの建設を受け入れて企業を誘致することが必要だ」と強調。その上で、調査には「(建設計画が前進するような)良い結果が出てほしい」と期待を込めた。 一方、建設に反対する住民らは、ボーリング調査が始まった予定地周辺で抗議活動を行った。 中国電の敷地のゲート前では午前9時15分頃、反対派の住民ら約30人が集まった。「ボーリング調査するな!」「危険!! 核のゴミ」と書かれたボードなどを掲げ、「原発も中間貯蔵施設も我々は求めていない。白紙撤回まで頑張ろう」と叫び、拳を突き上げた。 上関町祝島で生まれ育った漁業者(76)は「未来の子どものためにも頑張らないといけない。中間貯蔵施設に反対している住民がいることを示して、施設建設を止めたい」と憤りをあらわにした。 また、山口県田布施町の反原発団体代表・小中進さん(76)は「ボーリング調査は中間貯蔵施設の建設につながり、地域の安心・安全が失われる。反対の声を受け、中国電力や上関町がやめる判断をするべきだ」と訴えた。
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