「よなおしギターサークル」を結成した橋本真也さん(中央)とメンバー(富士市で)「よなおしギターサークル」を結成した橋本真也さん(中央)とメンバー(富士市で) 弦の音階を初心者にも弾きやすいように工夫した「よなおしギター」のサークルが富士市で誕生した。よなおしギターは、富士宮市のギター講師・橋本真也さん(53)が考案した楽器で、脳の活性化にも期待できると近年注目を集めている。サークルメンバーは全員、50歳以上の初心者で「年齢を気にせず楽器を弾いてみたい」「大好きな曲を早くマスターしたい」と意気込んでいる。

 橋本さんは、誰でも簡単にギターを楽しめるようにとよなおしギターを考案し、2014年に特許を取得、15年に商標登録した。 最大の特徴は、独特のチューニング(調律)。ギターは通常、開放音(弦を押さえない時の音)が6弦から1弦まで、ミ、ラ、レ、ソ、シ、ミと並ぶが、同ギターではド、レ、ミ、ソ、ラ、ドに変更。童謡や唱歌に多い4番目の音(ファ)と、7番目の音(シ)を使わない「ヨナ(47)抜き音階」を用い、弦を押さえずに旋律を奏でられるように工夫した。楽器名は、ヨナ抜き音階に「なおし」たことから命名した。 また、ギターは指板と呼ばれる細長い部分に20本以上の金属棒(フレット)があり、フレットの間を指で押さえて音程を変えて演奏するが、よなおしギターではフレットも5本と簡素化させ、複雑な指運びをせずに演奏できるようにした。サイズも通常より小型化、軽量化して、子どもや高齢者でも演奏や持ち運びが楽なサイズにした。 サークルは、富士市の市民講座で橋本さんの講習を受けた4人が「ヨナ抜き音階以外の曲にも挑戦したい」と、橋本さんを講師に結成した。リーダーの女性(68)は「わかりやすいのが、よなおしギターの魅力」と語る。若い頃、ギターに挑戦し、難しさに挫折したのが心残りになっていたといい、「美空ひばりさんの『川の流れのように』が大好きな母に弾いてあげたい」と練習に励んでいる。 よなおしギターの普及を目指し、橋本さんは「よなおしギター協会」を設立。子どもや高齢者、障害者らを対象にした体験教室の開催や、指導者の育成に力を注いでいる。 橋本さんは「決して初心者だけの楽器ではなく、学んだ技術は普通のギターにも生かせるし、練習をすれば難しい曲の演奏も可能だ。中高年の人には脳トレにおすすめ。ぜひ気軽に楽しんでもらいたい」と話す。 サークルは月2回活動。月1000円。富士、富士宮市の在住か在勤の50歳以上で、よなおしギター持参が条件。問い合わせは橋本さん(090・7614・3743)へ。

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