能登半島地震の避難所で、被災者に声をかけられる天皇、皇后両陛下(3月22日、石川県輪島市で)
天皇陛下は昨年10月、金沢市を訪れた際、出迎えた住民との間で高校時代の石川県旅行を話題にされた。伝統工芸品・加賀友禅の絵付けの様子を収めた当時の写真を上着のポケットから取り出すと、「よかったなぁと思って」としみじみと振りかえられた。
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陛下の同県訪問は昨年までに13回に上る。皇后さまも3回同行したほか、学生時代に能登半島を友人と旅行されたこともある。最後の訪問から3か月もたたないうちに思い出の地が地震に襲われ、両陛下は被災地訪問として2度、現地に向かわれた。
側近によると、輪島、珠洲両市をヘリコプターで移動した時は、亀裂が入った国名勝の棚田「
白(しろ)米(よね)
千枚田」や、津波に遭った漁港などを目にし、美しい海岸線が一変したことに心を痛められていたという。
避難所では、被災者の話に耳を傾け、共感するように何度もうなずかれた。悲しみに沈む被災者の目に少し力が宿ったかに思えた。ある高齢女性は、涙を浮かべながらも「また明日から前へと進んでいきます」と話した。能登の人々と通わせてきた両陛下の思いはしっかりと伝わっていた。(社会部 水野祥)
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