「黒い雨」を考える岡山の会

 広島への原爆投下後に降った「黒い雨」を浴びた人の被爆者認定の支援を県内でも進めるため、原水爆禁止県協議会など3団体は20日、「『黒い雨』を考える岡山の会」を結成した。
 岡山市北区の岡山国際交流センターで第1回総会を開き、広島県で被爆者への取材に取り組んでいる元毎日新聞記者のジャーナリスト小山美砂さん(29)の記念講演が行われた。小山さんは「『黒い雨』は昔の話ではない。今も続いているリアルタイムの話だ」と語った。
 黒い雨による被爆者の認定を巡っては、2022年4月に新基準の運用が始まり、認定範囲が従来より拡大された。黒い雨に遭い、国が指定する11疾病のいずれかにかかっていることが認定の要件。同会によると、県内では新制度開始後、今年3月末までに23人が申請し、そのうち20人が被爆者手帳を交付されたという。
 同会は今後、制度の周知を進め、6月には黒い雨を浴びた人の被爆者認定に関する無料相談会を開く。専門家を招いた学習会も実施する。同会代表の平井昭夫さん(80)は「広島に近い岡山にも黒い雨を浴びた人がまだいるかもしれない。心当たりがあれば気軽に相談してほしい」と話している。

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