真珠湾攻撃を描いたパネルを贈った小池さん(左)と是永市長真珠湾攻撃を描いたパネルを贈った小池さん(左)と是永市長 太平洋戦争で、旧日本軍が真珠湾を攻撃した様子を描いた1枚の絵画パネルが、宇佐市に寄贈された。友好都市・米ハワイ州ホノルル市との交流のきっかけをつくった元米海兵隊中佐、ゲイリー・マイヤーズさん(昨年84歳で死去)の遺品で、5月24日~8月18日に市民図書館で開かれる戦争に関する企画展で披露される。(大石健一)

宇佐市で特攻隊の慰霊碑に真珠湾の水をかけるマイヤーズさん (2015年3月、宇佐市提供)宇佐市で特攻隊の慰霊碑に真珠湾の水をかけるマイヤーズさん (2015年3月、宇佐市提供) マイヤーズさんは、太平洋航空博物館パールハーバー(現・パールハーバー航空博物館)で相談役を務めた。市などによると、マイヤーズさんは、日米の交流事業に従事していた10年前、河口湖自動車博物館・飛行館(山梨県)で視察中の是永修治市長と知り合い、宇佐市との交流が始まった。米国から日本の各都市にハナミズキ3000本を贈る事業が行われた際には、市への寄贈の実現に尽くした。
 宇佐海軍航空隊の初代飛行隊長、高橋
赫一(かくいち)
少佐が1941年の真珠湾攻撃で最初に爆弾を投下したとされることから、両市は2019年に友好都市協定を締結した。
 パネルは縦28・4センチ、横39・8センチ。作者不詳で、日本海軍の九七式艦上攻撃機が米戦艦「ウェストバージニア」を魚雷で攻撃する様子が描かれている。マイヤーズさんと共に日米交流に取り組んでいた太平洋航空博物館の元職員、小池良児さん(67)(ホノルル市在住)が、マイヤーズさんの知人から譲られた。戦後、米国などでは戦争を描写した絵画が多く作られ、パネルの原画はその1枚とみられるという。 小池さんによると、マイヤーズさんは俳句もたしなむ親日家。宇佐とのつながりを強く意識しており、よく「昨日の敵は今日の友」と語っていた。 小池さんが亡くなる直前のマイヤーズさんを見舞った際には、ハナミズキの植樹で宇佐市を訪れたことを振り返り、「子どもたちが歌ってくれたハナミズキの歌を今でも覚えているよ」と話したという。 小池さんは「亡くなるまで宇佐のことを話していた。宇佐で活用してもらいたい」と、市に寄贈を申し出た。 市役所で9日、受納式があり、是永市長は「来年は戦後80年になる。戦争の悲惨さ、平和の大切さを伝えていきたい」と感謝した。小池さんは「ゲイリーさんは日本人以上に日本を愛していた人なので、喜んでいると思う。平和教育に役立てばうれしい」と話していた。

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