©TGR WRT / McKlein

WRC最終戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)は10月4日にフィニッシュを迎え、トヨタのオリバー・ソルベルグがシーズン3勝目をマーク。チームのサミ・パヤリとともに三つ巴のタイトル争いを戦ったエルフィン・エバンスが、悲願のタイトル獲得を決めた。またチームは、ソルベルグ、セバスチャン・オジエ、サミ・パヤリがトップ3を独占してラリー1マシンでの最後のイベントを締めくくった。

この結果を受け、TOYOTA GAZOO Racing WRTの豊田章男会長がコメントを発表。チームメイト同士のタイトル争いにも、本音では思うところがあったことを明かした。

<<豊田 章男 (TGR-WRT会長)>>

ついにチャンピオンになってくれたエルフィンとスコットに、“おめでとう”と“ありがとう”と、そして“ごめんなさい”も併せてメッセージを贈りたいと思います。

TOYOTA GAZOO Racingの仲間になってくれた2020年から、エルフィンは“合計5回の2位”、2023年からは“3年連続の2位”でした。悔しいシーズンばかりだったエルフィンが、念願のチャンピオンに輝いてくれました。本当におめでとう!

私にも立場があります…、口では「みんなに勝って欲しい」と言わざるを得ません。しかし本音は違いました。サミとオリバーには申し訳ないけど、今年の私の本音は“エルフィン推し”。もう彼らを2位で終わらせる訳にはいかなかった…。エルフィン、本当に、本当に、おめでとう!

“ありがとう”は、今までエルフィンとスコットが重ねてくれたチームへの貢献に対しての感謝です。“5回の2位”は、安定してポイントを重ねてくれていた証。彼らが重ねたポイントがあったからこそ、TOYOTA GAZOO Racingはマニュファクチャーズタイトルを続けてこられました。

ポイントだけじゃない貢献も大きいです。ドライバーズチャンピオンがかかっていた2021年の最終戦。コースオフをしてしまったエルフィンたちは、その後、チームメンバーに“滑りやすいところ”を伝えてくれて、その結果、セブがチャンピオンになれました。チームのことも考えられる最高のドライバーです。本当にありがとう! (私が“エルフィン推し”だった理由も皆さまにわかっていただけたかと思います。)

“ごめんなさい”は、チャンピオンを決める戦いにいてあげられなかったことです。私が現場にいる時、エルフィンは必ずと言っていいほど結果を残してくれました。優勝が4回、2位が3回ありました。だからこそ、チャンピオンがかかったラリーには私が側にいてあげたかった…。他のドライバーには申し訳ないけど、実はサウジアラビアには行くつもりでした。スケジュールの都合でサルディニアには行けなかったので、チャンピオンに輝いてくれてホッとしています。

オリバーも最後まで本当にがんばりました。来年もがんばろう!

今回のラリーでGR YARIS Rally1は役目を終えます。2022年から5シーズンずっとチャンピオンを取り続けてくれたクルマです。今シーズンは、5人のドライバーが「誰が乗っても勝てるクルマ」になっていました。ドライバーファーストの“もっといいクルマ”を追求してきてくれたチームのみんなに心から感謝します。

既にみんなは“次のクルマたち”の準備を進めてくれていると思います。そこには、新たな挑戦もたくさんあるでしょう。はじめからうまくいかないこともあるかもしれません。また新たな“もっといいクルマづくり”を、みんなで楽しんでいきましょう!

ヤリ-マティ、ユハをはじめとしたチームのみんな、パートナーのみなさま、ファンのみなさま、今シーズンも、ありがとうございました。

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