
執筆:外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村 勉
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今週の振り返り
今週の豪ドル/円は112.45円前後、ニュージーランド(NZ)ドル/円は91.74円前後で取引を開始しましたが、円高の進行を受けて大きく下落しました。日銀の追加利上げ観測に加え、円キャリートレードの巻き戻しや本邦への資金還流などから円買いが強まり、8日には豪ドル/円110.23円前後、NZドル/円は89.33円前後まで下値を拡大しました。また、イラン情勢の再緊迫化を受けてNY原油(WTI)先物価格が約4カ月ぶりに1バレル=100ドルを台へ急騰した影響から世界的に株価が下落したことで、資源国通貨である豪ドル、NZドルには強い下落圧力がかかりました(執筆時)。
豪はRBA高官の発言が注目材料
来週の豪ドル/円は、RBAの追加利上げ観測と円高圧力の綱引きとなりそうです。RBAは9月29日の金融政策会合を控えていますが、足元ではインフレへの警戒感が強まっています。ハウザーRBA副総裁は8日に7月のインフレは予想よりもやや強く、インフレは上振れリスクがあるとの見解を示しました。そのうえで、9月28-29日に開催されるRBA理事会で利上げの是非が議論される見通しとしています。来週は18日にブロック総裁をはじめとしたRBA高官の豪州議会での議会証言が予定されています。金融政策についてタカ派的な姿勢が示されるかが注目されます。
来週は17-18日に日銀金融政策決定会合が開催されます。市場は0.25%(25bp)の利上げを確実視しており、注目は植田日銀総裁が会見で連続利上げなどのタカ派的な姿勢を示せるかとなります。来週の豪ドル/円は円主導の動きとなりそうです。
RBNZの追加利上げをめぐりGDPに注目
NZドル/円は17日に発表されるNZ4-6月期国内総生産(GDP)が最大の注目材料です。NZ準備銀行(RBNZ)は2日の金融政策会合で政策金利を25bp引き上げて2.75%としましたが、声明では「(今回の利上げにより)今後政策金利をさらに引き上げる必要が生じるリスクは軽減される」としました。足元では原油価格が急騰しており、世界的なインフレリスクとして意識されていることから、NZ4-6月期GDPが強い結果となればRBNZの追加利上げへの期待が高まりNZドルを支える可能性があります。
豪ドル/円のテクニカル分析
豪ドル/円は、200日移動平均線を下抜けました。早期に同線を回復できるかがポイントとなりそうです。その上の水準では日足一目均衡表の雲が次の上値目途となりそうです。一方下値は、8/3安値(109.24円前後)が目先のサポートして意識されそうです。その下の水準では3/31安値(109.05円前後)がサポートとなりそうです。
【豪ドル/円 日足・一目均衡表】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:AUD/JPY:109.000-112.000、NZD/JPY:93.500-96.500
9/14週のイベント:
09/15 (火) 11:00 中国 8月小売売上高
06/15 (月) 11:00 中国 8月鉱工業生産
09/16 (水) 07:45 NZ 4-6月期四半期経常収支
09/17 (木) 07:45 NZ 4-6月期四半期国内総生産(GDP)
09/18 (金) 07:45 NZ 8月貿易収支
09/18 (金) 08:30 豪 ブロックRBA総裁議会証言
天気がすぐれない日が続いています。個人的には暑い夏と日差しが好きなので、もう少し暑い時期が続いてくれればと思っています。
『来週の豪ドル/円、NZドル/円相場見通し』
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
