【舛添直言】9月下旬にはホワイトハウスでトランプ・習近平会談、国際情勢に大きな地殻変動が起きる可能性も
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舛添 要一
国際政治学者
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2026.9.5(土)
8月31日、キルギスの首都ビシケクで開催された上海協力機構首脳会議に出席するため同国を訪れたロシアのプーチン大統領(左)と中国の習近平国家主席(写真:タス=共同)
習近平は、2012年11月15日に党の最高職(中国共産党中央委員会総書記、党中央軍事委員会主席)に、2013年3月14日に中華人民共和国主席(国家元首)に就任したが、それから13年余りにわたって権力を維持し続けている。2022年には、従来の「2期10年」という慣例を破り、3期目に入った。そして、来年秋には3期目の任期が切れるが、続投して4期目に入ると予想されている。
経済は、不動産不況の影響が長引き、内需の拡大も進まず、外需に頼る状況となっているが、中東情勢は原油価格の高騰を通じて中国経済にも悪影響を及ぼしている。外交については、習近平は世界を相手に中国の存在感を強めている。そして、9月には米中首脳会談が行われる。しかし、日中関係は改善への糸口が見いだせない状態である。
毛沢東死去50年
1893年12月26日に生まれた毛沢東は、1976年9月9日に死去した。1911年の孫文による辛亥革命の後、革命家として頭角を現した毛沢東は、1921年に創設された中国共産党の主要幹部として、政治活動を展開していく。
その後、蒋介石の率いる国民党との内戦を繰り広げて勝利し、1949年10月1日に中華人民共和国を樹立した。
しかし、1958年に「大躍進政策」を開始し、これが失敗して数千万人が餓死した。また、権力を維持するために、1966年には文化大革命を発動して大混乱を引き起こし、多くの犠牲者を出した。
これら毛沢東の政策について、1981年6月、党第11期6中全会が開かれ、「建国以来の党の歴史問題に関する決議」が採択された。それは、「文革が完全な誤り」であるとしながら、「文革で重大な誤りを犯した」毛沢東について、「功績が第一、誤りが第二」だとした。具体的には、鄧小平が、「功績は7割、誤りは3割」という評価を下している。文書をまとめたのは、胡喬木である。
3回の歴史決議
100年にわたる中国共産党の歴史の中で、歴史決議は3回行われている。
第1回は、1945年4月で、「全党は一致して毛同志の路線の正しさを認識し、その旗の下に団結した」と、毛沢東の絶対的権威を歴史的に確立するためのものであった。
第2回が、先述したように、1981年6月に鄧小平が発出したもので、文化大革命が「党、国家、人民に、建国以来最も深刻な挫折と損失をもたらした」としながらも、毛沢東の功績は誤りを上回るとした。そして、毛沢東時代を反省し、党内民主主義を再確認した。
第3回は、中国共産党結成100年を機に、2021年11月に習近平が出したが、習近平体制を自画自賛したものである。
最初の二つの歴史決議は、党の歴史の大きな潮流を決めるものであったが、三番目の決議は、そのような重要な意味は持っていない。
