「飲酒運転ゼロへ」。今回は、飲酒運転をなくすために私たちができることについて考えます。

蛇行運転や運転席での飲酒などの場面を見かけた場合、福岡県民には「あること」が求められています。
2020年に改正された福岡県の飲酒運転撲滅条例では「飲酒運転かも?」と思ったら警察に通報することが義務づけられています。
「通報」をキーワードに、飲酒運転ゼロを考えます。

まずは去年、警察に通報したという人に話を聞きました。
■喜多村石油店 Dr.Driveセルフ薬院SS・森重勇也 店長
「ここからバックしようとするのですが、バックができないんです。斜めに入ったりして。確認して、『お酒臭いよ』とインカムでやり取りしながら(副店長が)通報してくれた。」
ふらつきや酒のにおい、会話がかみ合わないといった点も不審に思ったといいます。
この運転手は、飲酒運転の疑いで検挙されました。
■森重店長
Q.飲酒運転の通報の義務は知っていましたか?
「もちろんです。仕事上もそうですし、海の中道の事故から20年になりますが、当たり前のことをしたと思います。」

事故を未然に防ぐために重要な、飲酒運転の通報義務。ところが、街の人に聞いてみると。
■街の人
「知っています。通報しないといけないんでしょ。」
「知らないですね。」
「それは知らなかった。」
「聞いたことはあるような気がします。」
「福岡県だけですか?知らないです。」
今回、取材した41人のうち、通報義務を知っていたのはわずか6人でした。
福岡県警が行ったアンケートでも、およそ半数が通報義務を把握していませんでした。
特に若い世代ほどその傾向は強く、10代の認知度はわずか23.5パーセントです。

飲酒運転ゼロに。通報義務を知ってもらおうと活動する人がいます。
こちらの女性は、県の飲酒運転撲滅活動推進員の一人です。県から委託を受けて、企業や飲食店などを飛び込みで訪問し、通報義務の説明と協力を呼びかけています。
通報の練習をサポートすることも。
■通報訓練
「110番、警察です。事件ですか?事故ですか?」
「飲酒したお客さんが飲酒運転しそうなので、電話しました。」
「店を出たのはいつですか?」
「5分ほど前で、場所は二日市の『お食事処わ』です。」
「どんな状況でしたか?」
「精算時に車の鍵を持っていたので、運転代行を呼ぼうとしたのですが、大丈夫と言って帰られたので。」
一見高そうな110番通報のハードルを、グッと下げるのが狙いです。
「しない」だけでなく「させない」社会へ。あなたの通報が、飲酒運転撲滅への第一歩です。
