
イスラエルの極右ベツァレル・スモトリッチ財務相(2025年8月14日撮影)。(c)Menahem KAHANA/AFP
【AFP=時事】イスラエルの極右ベツァレル・スモトリッチ財務相は27日、国内のイスラエル国籍のアラブ人が多く住む二つの地域で、ユダヤ人住民の数を劇的に増加させる計画を発表した。
10月27日の総選挙が近づく中、極右政党「宗教シオニズム」を率いるスモトリッチ氏はこの計画について、近年ユダヤ人入植地の建設が急増しているイスラエルが占領するパレスチナ自治区ヨルダン川西岸での「革命」を再現するものだと説明した。
X(旧ツイッター)への投稿で、「本日、ネゲブとガリラヤのユダヤ化に向けた宗教シオニズムの計画を発表する。われわれがユダヤ・サマリア(旧約聖書に基づくイスラエル側のヨルダン川西岸の呼称)で実施した革命を、ネゲブとガリラヤで大規模に展開していく」とした。
宗教シオニズムは、同計画を知ったアラブ人男性2人が泣き叫ぶAI(人工知能)生成動画をXに投稿した。
イスラエル南部のネゲブと北部のガリラヤは、イスラエル国籍のアラブ人が多く居住する地域。
イスラエルの人口約1020万人のうち、アラブ人は約21%を占めている。
アラブ人の多くは1948年のイスラエル建国後も現在の同国領内に踏みとどまったパレスチナ人かその子孫で、パレスチナ人を自認している。
スモトリッチ氏は目標について、「ネゲブとガリラヤに新たに100万人のユダヤ人を送り込み、新たに40のコミュニティーと数十の農場を立ち上げ、既存のコミュニティーを拡大し、数十万戸の住宅を建設することだ」と述べた。
さらに、「(アラブ人)保留地を引き継ぎ、同地のユダヤ人コミュニティーを脅かしているアラブ人コミュニティーにおける無謀な計画を取り消す」と付け加えた。
スモトリッチ氏は産業・雇用特区の創設を約束するとともに、宗教シオニズムが次期政権に対して「障害を取り除き、シオニストの専門家を要職に就けること」を要求すると表明した。
イスラエルの総選挙は全国1区の比例代表制で、議席を得るためには得票率3.25%が必要だが、最新の世論調査によると、連立政権の一角を担う宗教シオニズムは現在、議席を獲得できるかの境界線上にある。
【翻訳編集】AFPBB News
