2026年08月26日 11:25 / 労務
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鹿児島市のトラック事業者である安全産業では、ネパール人特定技能スタッフ7名が日本の大型免許取得へ挑戦している。
同社は8月26日、ネパールから来日した特定技能スタッフ7名のうち1名が、教習所に通わず、運転免許試験場での直接受験により大型自動車免許の切替試験に合格したと公表した。
合格したスタッフは、これまで庫内作業に従事していたが、8月下旬から指導員同乗によるドライバー研修を開始する。残る6名も10月の大型免許取得を目指している。

合格したスタッフ
日本で大型トラックドライバーとして働くためには、日本の交通ルールや試験基準に対応した免許への切替が必要となるため、安全産業では日本入国後だけでなく、ネパールにいる段階から日本の免許試験を想定した教育を実施してきた。
現地のドライビングスクールを借り、日本の運転免許試験場のコースを参考にした練習環境を整備。安全確認やコース走行など、日本の試験で求められるポイントを繰り返し練習した。その結果、今回1名が教習所を利用することなく、運転免許試験場での直接受験で大型免許の切替試験に合格した。
現在、7名全員が普通自動車免許の外免切替を完了しており、残る6名も大型免許取得に向けて訓練を続けている。
大型免許に合格したスタッフは、8月下旬から庫内作業からドライバーへ転籍し、まずは指導員が同乗して県内の中型車両による研修を開始。日本の交通ルールや道路状況、配送業務などを実際の現場で経験し、安全運転の基礎を身につけた上で、段階的に大型車両の運転へ移行する。将来的には、長距離輸送を担う大型トラックドライバーとしての活躍を目指す。
また、残る6名についても2026年10月の大型免許切替試験への合格を目指し、継続して教育・訓練を行う。
安全産業では、外国人材を単なる人手不足の補完ではなく、会社と地域物流を長く支える仲間として育成することを大切にしている。日本語教育や交通ルール、安全運転教育に加え、職場で必要となる報告・連絡・相談などのコミュニケーションも段階的に指導している。
今回の取り組みでは、ネパール現地での事前教育から、免許取得、日本での実務研修、ドライバーとしての独り立ちまでを一貫して支援。今後も外国人材が安心して長期的なキャリアを築ける環境を整え、地域物流を支えるドライバーの育成に取り組む。
現在、ネパールでは新たに5名が来日に向けた準備を進めており、今後も外国人ドライバーの育成を継続する。
矢野健社長は、「物流業界の人材不足は、企業だけでなく社会全体の課題だ。外国人材を単なる人手不足対策ではなく、長く地域物流を支える仲間として迎え入れている。今回の大型免許合格は、本人の努力の成果であるとともに、外国人ドライバー育成の可能性を示す大きな一歩だと考えている。免許取得をゴールとするのではなく、安全を最優先に、実際の物流現場で経験を積みながら一人前のドライバーへ成長してもらうことが重要となる。今後も安心・安全な輸送を支える人材育成に取り組み、ネパールから日本へ、そして日本からネパールへ、人材と想いをつなぐ架け橋となれるよう、取り組みを続ける」とコメントしている。