フランスとサウジアラビアが、アニメ『ドラゴンボールZ』をモチーフとしたテーマパークを建設することに合意した。英メディア・ロイターなどが報じている(外部リンク)。
ロイターの報道によると、プロジェクトのきっかけとなったのは、昨年行われたエマニュエル・マクロン仏大統領のサウジアラビア訪問。その中で、マクロン大統領とサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子兼首相はお互いが「ドラゴンボール」シリーズのファンであることを知り、プロジェクトの構想が生まれたという。
テーマパークの建設予定地は、パリ北西部のセルジー・ポントワーズ近郊。
マクロン大統領は公式Xにて、今回のプロジェクトが約1兆1142億円(60億ユーロ)を投じるものであることや、2万2000人の雇用を創出する見通しであることを投稿している。
サウジアラビアでも「ドラゴンボール」のテーマパークが建設中
今回のプロジェクトには、サウジアラビアの投資企業であるキディヤ・インベストメント・カンパニー(Qiddiya Investment Company)が資金を提供する。
現在サウジアラビアは、石油依存からの脱却を目指して経済の多角化を図る国家プロジェクト「ビジョン2030」を進めている。
同プロジェクトの中で、eスポーツ特区や「ドラゴンボール」シリーズのテーマパークを含む巨大エンタメ都市「キディヤ・シティ」を建設中。
その中核を担っているのが、今回のフランスのテーマパーク建設に資金を提供するキディヤ・インベストメント・カンパニーだ。
同社は、サルマン皇太子が理事会の議長をつとめるサウジアラビア政府系ファンド「PIF」の傘下にある企業。会社公式サイトでも、理事会として王室の面々やサウジアラビア観光局CEO、財務副大臣が名を連ねている。
パリで開催された「EWC2026」、エンタメで連携を深めるフランスとサウジアラビア
サウジアラビアは近年、eスポーツ分野にも力を入れている。
2024年からは、複数のゲームタイトルを横断したeスポーツの祭典「eスポーツ・ワールドカップ(EWC)」を自国で開催。
2026年も7月〜8月にかけて、『Apex Legends』『League of Legends』など24タイトル横断、賞金総額約120億円(7500万ドル)の大会「EWC 2026」を行った。
しかし、同大会の開催に際しては、国際情勢の緊張によりサウジアラビア現地での開催を断念。その際に開催地として選ばれたのがフランス・パリだった。
エンターテイメント分野を中心に連携を深める両国がどのような動きを見せていくのか、注目が高まっている。

1998年生まれ。2021年に法政大学文学部日本文学科を卒業し、株式会社カイユウに入社。
ライター、編集者、Webディレクターとしてサイトの運営に携わる。漫画、WebToon、ボードゲーム等のジャンルを得意としており、実際の読書体験やプレイ経験をもとにレビューを執筆している。

