![]()
A4サイズのカード式の防災マニュアル。3種類ある
物件現地で直接アドバイス
東京都は、都内の賃貸マンション向けに「防災アドバイザー無料派遣事業」を2024年度から実施している。本年度も受け付けを開始しており、27年1月29日まで募集。予定件数の80棟に達した時点で締め切る。申し込み後、事前レクチャーを行い、実際に物件でアドバイスをする。
同事業は、都内の賃貸マンションのオーナーや管理会社を対象に、防災アドバイザーが災害対策に関する実践的な助言をするもの。
事前レクチャーでは、物件の構造や立地、住人構成などをヒアリングするほか、災害時の初動対応の重要性や提供するカード式防災マニュアルの説明などを行う。レクチャーは対面形式のほか、ライブ配信形式でも受けられる。物件現地では、事前レクチャーのヒアリング内容を基に作成した防災マニュアルを用い、災害対策について助言する。希望に応じて、入居者も含めた防災訓練を実施することも可能だ。
![]()
防災マニュアルの内容例
防災マニュアルは物件の状況や訓練などを踏まえて修正し、後日提出する。カード式のマニュアルは「震災時」「水害時」「平素からの備え」の3種類があり、災害時に取るべき行動がわかりやすくまとめられている。このカードを見ることで事前に役割分担されていない入居者でも、どのように行動をすればいいのかを確認できるようになっている。
都は同事業を通じ、オーナー、管理会社、入居者が防災意識を高め、災害時の対応に関する知識を共有するきっかけにしたい考えだ。過去の実施件数は非公開だが、申込件数は年々増加傾向にある。本年度もすでに問い合わせや申し込みがあるという。
(2026年8月24日33面に掲載)
