任期満了に伴う福岡県粕屋町の町長選挙は8月30日に投開票が行われ、現職と新人が争う見通しです。この町長選挙で、県内で初めて導入されるのが電子投票です。その仕組みやメリットはいったいどんなものなのでしょうか。

県内初の電子投票となる町長選挙を前に、粕屋町役場には模擬投票所が設けられています。
■曽我部愛麗アナウンサー
「今回の選挙から、こちらのタブレット端末で投票ができます。まずは投票開始ボタンを押して、候補者を選んで、投票するを押します。これで投票完了しました。とても簡単です。」
投票する人は、まず「投票を開始」をタップします。
次の画面で候補者名が出てきますが、画面右上の「選択せず投票」を選ぶと、白票と同じ扱いになります。いずれかをタップすれば投票完了です。

実際に模擬投票をした人は。
■町民
「これだけでいいんですか。あまりにも簡単だからいいんやないかなと思います。」
「楽しみですね、投票が。」

電子投票に詳しい専門家は、改めてメリットの大きさを強調します。
■明治大学ガバナンス研究科・湯浅墾道研究科長
「投票用紙を一枚一枚、間違いがないように何回も数え直したりしないといけないですから、そういう時間が大幅に短縮されるというメリットがあります。開票がすぐ出るのであれば、有権者も開票結果を早く知ることができるし、そういう点もメリットだと思います。」

粕屋町に先駆け、九州で初めて電子投票を導入したのは宮崎県新富町です。ことし3月に行われた町議の補欠選挙をタブレット端末で実施しました。
宮崎県新富町によりますと、開票作業は従来の4分の1ほどの11人で担当しましたが、作業時間はこれまでの半分程度の42分に短縮されたといいます。
福岡県粕屋町では8月30日の投票日、6か所の投票所に計32台の端末を設置する予定で、これまで2時間程度かかっていた作業が40分ほどに短縮できるのではと予想しています。
■粕屋町選挙管理委員会・白水駿太さん
「紙を集計する作業が基本的には電子投票の分はないので、事務負担の軽減になると思っています。前回の投票では40人程度の事務従事者を配置していたのを15人程度に減らす。」
また、その手軽さが、町民の投票行動につながればと話します。
■粕屋町選挙管理委員会・白水駿太さん
「これをきっかけに、町民の方に投票に来ていただいて、投票率の向上につながっていけばと思っています。」
