キーウ(CNN) ウクライナの首都キーウや周辺地域に対し、19日夜から20日未明にかけてロシアの「大規模」攻撃があり、ウクライナ当局によると、少なくとも13人が死亡、数十人が負傷した。
地元当局によると、この攻撃で市内各地の病院や学校、住宅、複数の倉庫が被害を受けた。
ロシアによるウクライナ首都キーウへの攻撃のさなか、市内では大きな爆発が確認された(Reuters)
現地のCNNプロデューサーは爆発音を数回耳にしたほか、街の上空に立ち上る煙を目撃した。空襲警報は数時間続いた。ロイター通信の動画には、大規模な火災で夜空が明るく照らされる様子が映っている。
ウクライナはこれまで、ロシアが大規模攻撃で使用する膨大な数のドローン(無人機)の迎撃に比較的成功していた。しかし、ロシアはここ数週間、弾道ミサイル防衛に必要な「パトリオット」用迎撃ミサイルの在庫がほぼ枯渇したウクライナの弱みを繰り返し突いている。
ゼレンスキー大統領はCNNとの今月のインタビューで、ウクライナが保有する迎撃ミサイルの数は、米国や他の支援国からの供与が緊急に必要な数の1割にとどまると明らかにしていた。
「今年の迎撃ミサイルの保有数は、昨年の2.5分の1に過ぎない」「ロシアは以前と比べ、1カ月に使用する弾道ミサイルの数を倍増させている」(ゼレンスキー氏)
ロシア国防省はSNSテレグラムで、キーウや周辺にある軍事施設や輸送・物流センター、倉庫に対して「高精度兵器を用いた大規模攻撃」を実施したと明らかにした。
ゼレンスキー氏は、「ロシアは前々から準備を進めていた。民間インフラに可能な限り大きな損害を与えるため、各種の飛翔体(ひしょうたい)や巡航ミサイル、ドローン(無人機)を組み合わせた」との認識を示した。
クリチコ氏によると、ソロムヤンシク区の小児病院では窓が割れる被害が出た。

ロシアのミサイル攻撃を受けた食品倉庫の近くで、トラックの向こうに煙が立ち上っている=8月20日、キーウ州/Valentyn Ogirenko/Reuters
ロシアがほぼ毎晩ウクライナを攻撃する中、ウクライナ側も攻勢を強めている。16日には800機を超えるドローンをロシアに向けて発射し、この戦争で最大規模の航空攻撃となった。
ロシア国営タス通信によると、ウクライナのドローン攻撃としては今年に入って最大。ドローンの多くはモスクワ市内のエリート層が集まる区域を標的にしていたという。
ロシア国防省は18日、ウクライナによる別の大規模攻撃があり、1夜で791機のドローンを迎撃・破壊したと発表した。
