テニス
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2026.08.22

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3年生、夏物語2026 テニス女子 福徳学院 個性派8人がつないだ絆 最後の全国で刻んだ証し 【大分県】

全国高校総体(近畿総体2026)
8月2日〜4日 ワタキューテニスパーク明日香
テニス女子団体
3回戦 福徳学院1―2山陽女学園(広島)
2回戦 福徳学院2―1北陸学院(石川)

 全国高校総体のテニス女子団体で、福徳学院は3回戦で山陽女学園(広島)に1―2で敗れ、ベスト16で大会を終えた。目標に掲げていたベスト4には届かなかった。それでもコートに立った4人も、スタンドから声を送り続けた仲間も、3年生8人で挑んだ最後の全国高校総体にそれぞれの思いを刻んだ。

 団体戦を託されたのは、シングルス1の坪井舞央、同2の新松あかり、ダブルスの田中聖香、菅沼綾夏。全員が3年生だった。特に存在感を示したのが田中、菅沼のダブルスだ。2回戦の北陸学院(石川)、3回戦の山陽女学園と2戦2勝で終えた。

 2人は1年時からペアを組み、全国選抜など多くの試合を経験してきた。田中は「自分たちが取れないと次はないと言われていた」と振り返る。団体戦ではダブルスで先に1勝をつかみ、シングルスへつなぐ。それが2人に与えられた役割だった。

団体戦に出場したメンバー、左から坪井、田中、菅沼、新松

 武器は強気の攻撃である。苦しい時間帯でも一度耐え、そこから再び前へ出る。田中は「気持ちのギアを上げて攻めることができた」と手応えを口にした。菅沼も、これまでは強い相手やリードした場面で消極的になることがあったという。「今回は強気のプレーができた」。高校最後の全国高校総体で自らの殻を破るような2試合になった。

 その1勝を受け取り、シングルスで戦った坪井、新松も懸命に食らいついた。3回戦の山陽女学園は昨夏の全国高校総体でも敗れた相手だった。坪井はその後の練習試合でも勝てず、この一戦を意識して準備を続けてきた。序盤にリードを許したものの1―5から4―5まで追い上げた。「自分から攻めることはできた。でも最後は相手のつなぐプレーを意識しすぎた」。あと一歩まで迫ったからこそ悔しさは大きかった。

 新松もシングルス2で力を出し切った。「思うような結果ではなかったけど、ベストは尽くせた」。自身にとって高校3年間で最初で最後となった全国高校総体。「強くて頼れる仲間と出会えて、3年間一緒に練習できた」と仲間への思いを言葉にした。

3年生の夏はまだまだ続く

 その仲間たちは、一筋縄ではいかない8人でもあった。キャプテンの田中は「とにかく個性が強い。まとまらないことも多かった」と笑う。それでも最後の全国舞台には8人全員が集まり、コートとスタンドが一つになった。6月の全九州高校大会では準優勝。大分県代表だけでなく、九州を背負う自覚も芽生えていた。

 勝利だけが3年間の濃さを決めるわけではない。坪井には「テニスをやめたい」と思った時期があり、菅沼は「うれしいことも苦しいこともあったから、自分にストイックになれた」と話す。田中もキャプテンとして周囲を見ることを覚え、新松は頼れる仲間と過ごした日々を財産に変えた。

 ベスト4という目標には届かなかった。それでも、この夏に残ったのは敗戦の悔しさだけではない。強気で攻めたダブルス、最後まで追いすがったシングルス、そして8人で戦った時間。ほとんどの3年生が大学でもテニスを続ける。福徳学院で積み重ねた3年間は次のコートへ確かにつながっていく。 (柚野真也)

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